CHeROで自転車をお洒落に遊ぼう!

自転車という乗り物の面白いところは、乗り手も一体となってビジュアルが構成されるところ。したがって、いくらカッコ良い自転車であっても、ライダーの風体次第では野暮にも粋にもなる。ドライバーがボディという外殻に覆われているクルマとの大きな違いだ。

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そこで今回は、自転車に合わせたファッションで街をスタイリッシュ(自分で言っちゃいます!)に流してみよう、という提案である。

<文/佐藤旅宇 写真/鈴木哲史>

使うのはクエロ・ドロップ。クロモリ製のホリゾンタルフレームやWレバー式の変速機、アメサイドタイヤを採用するレトロなモデルだ。往年のスポルティーフのような雰囲気やスタイルをもつ自転車なので、トラディショナルなジャケットを着てもしっかりマッチする。

とはいえ、さすがに自転車で本格的なスーツスタイルはトゥーマッチ。いわゆる「ジャケパン」スタイルがちょうど良い塩梅だと思う。筆者はハンティングジャケット風のジャケットにセーター、デニム、ブーツでコーディネートしてみた。ファストファッションブランドのものなら、靴を含めても2万5000円もあれば揃えられるだろう。

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ヘルメットはやはり派手なレーシンググラフィックのものより、シティ用のものが違和感がなくていい。ちなみに筆者はデザインと価格のバランスに優れたABUS(アブス)のアーバンライドモデル「Hyban」を愛用している。サングラスも自転車用ではなく、レイバンのファンション用だ。

という訳で、自転車と服装がキマったら横浜へ。馬車道や日本大通り、山手あたりにはいまも多くの近代建築が残っており、欧州テイストの色濃いクエロで流すにはうってつけの場所なのである。

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今回のようなスタイルだと、サイクルジャージやスポーツウェアでは入りにくいお洒落なカフェやセレクトショップ、ギャラリーなどにも気軽に立ち寄れるのもいい。自転車で「遊ぶ」というと、ついスポーツティな方向に考えてしまいがちだが、逆に大人っぽい恰好をしてゆったり走るというのもじつは刺激的な遊びである。

ランチは昭和29年創業の老舗洋食店「グリルエス」へ。ここもサイクルジャージ姿では来れない、というか来ちゃいけない場所のひとつ。クラシックスタイルのオムライス(デカい!)が絶品だ。横浜という街は大都会でありながら、昔ながらの小さな個人商店がいまも元気に営業しているところが面白い。そして、そういうお店を探し当てるのに自転車ほど優れた移動手段はないのだ。

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食後は横浜美術館まで移動し、ベンチに座ってホットコーヒーを飲む。もちろん脳内ではお洒落な自転車とともにたたずむ自分の姿をイメージしてニヤリ。クルマだったらオープンカーにでも乗らないと味わえないような優越感を、クエロならわずか10万円程度で堪能できるのだから何ともお得なハナシである。

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今回使用したクエロ・ドロップのカラーは「M.スパークルシルバー」。クリア塗装による光沢のある仕上がりは、写真よりも実物の方が遥かに見栄えがする。

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ジャケットにバックパックやメッセンジャーバッグは似合わないので、荷物はサドルバックに収納。クラシックなクエロに合わせてキャラダイス「バーレイ」をチョイス。サドルに吊り下げるだけだとタイヤに干渉する可能性があるのでサドルバッグサポーターも合わせて使用した。(協力:東京サンエス TEL03-3834-2041)

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銀杏並木が美しい日本大通り。日本で初めて西洋式街路として整備された場所であり、通り沿いには歴史的な建造物が立ち並ぶ。道幅が広く、ガードレールもないので写真を撮るには絶好のスポット。

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まるでヨーロッパの一角で撮影したかのようなこのカット。正面の風格ある建物は旧横浜正金銀行本店本館(神奈川県立歴史博物館)だ。


馬車道から一本入ったところにある「グリルエス」は地元で親しまれている老舗の洋食店。しっかりと卵に火が入った昔ながらのオムライスが食べられる。美味しいことはもちろん、かなりのビッグサイズなのでサイクリストも満足できるだろう。

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このツタだらけの特徴ある建物はカフェ&洋菓子店「横浜かをり 山下町本店」。ここは横浜開港の翌年(1860年)に日本初のホテルが開業した由緒ある場所なのだ。

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普通のサイクリングではまず入店することはないセレクトショップも、ちょっとお洒落をしていると、立ち寄ってみようかという気になる。

今回使用した自転車について

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【BRI-CHAN】

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