冬はフォールディングバイクで小田原散策へ。絶景のカントリーロードを発見!?

ジメジメした気候が大嫌いの筆者にとって、さむーい冬のサイクリングはまんざらでもない、というか、かなり好きだ。ペダルを漕げば寒いのなんて最初だけですからね。走れば走るほど体が冷える冬のオートバイツーリングとはそこが大きく違うと思うのです(あれはあれで別の楽しみがありますが)。という訳で、冬のある日、CYLVA F8Fをクルマに積んで行き当たりばったりのサイクリングに出かけてきました。

<text&photo_RYO SATO>

前にも書きましたが、CYLVA F8Fは折り畳みやすく、組み立てやすいのが美点のひとつ。フォールディングバイク選びにおいて、個人的には極端に小さくなることよりも、こちらの方を重要視しておりますハイ。

今回走るのは「小田原」。なんでまたそんな微妙なエリアにと思われるかも知れませんが、その微妙さ故に行ってみたいと思い立った次第。小田原って箱根へツーリングに行くときには必ず通りますが、せいぜい昼食を食べる程度で、ゆっくり散策してみたことはなかったんですよね。

朝9時に小田原駅東口近くのコインパーキングにクルマをデポし(1日最大料金1000円だった)、まずは南西にある小田原漁港に向けて出発。新鮮な海の幸でも食べようという目論見であります。

小田原の海岸沿いは西湘バイパスが通っているため、残念ながら相模湾を眺めつつのライドはできません。しかし、少し西に行くと御幸の浜という海水浴場があったのでちょっと寄り道。ここは小さな砂浜なんですが、ロケーションはなかなか。時期が時期なので人はほとんどおらず、真鶴半島やオレンジ色のスパンカーを張った漁船を眺めながらひとりボーっと過ごせます。コーヒーを淹れられるようバーナーを持ってくれば良かった。

そこから2㎞ほど走ると小田原漁港に到着。周辺には地元の新鮮な魚介が食べられる食堂が並んでいます。まだ時間は午前10時にもなっていませんが、その中の一軒がなかなかの吸引力を誇っていたのでピットインすることに。何せ市場内に店を構えるその名も「魚市場食堂」ですから。期待感がハンパじゃないです。

注文したのは市場のまぐろ丼(1200円)。実はアジのたたきを食べたかったんですけど、食券機のメニューが豊富すぎて探し出すことができなかったというオチ。おまけに券売機が1台だけで行列になっているため後方からのプレッシャーもキツい(泣)。でも味の方は合格レベルだったので良し。三崎に比べるとお値段が少々お高いようにも感じましたが、その分厚みがあって美味しかったですよ。

さて、お腹が膨れたことでお次は小田原城に立ち寄りつつ、小田原駅の西口、つまり線路を渡った向こう側へ。地図で確認したところ小田原駅の西側は丘陵地帯になっていて、そこを自転車で走るとかなり面白そうだったのです。このところすっかりサボってますが、一応ヒルクライマーとしての矜持だけは保ってますので(笑)

早速、駅前から伸びていた1本の坂道へアタック。距離は短いですが、コンパクトなF8Fだと前輪が浮き上がってしまいそうな激坂。汗をかきかき何とかクリアし、そのまま少し走ると小田原市街を一望できる農道に。先ほど立ち寄った小田原城や相模湾も見渡すことのできる絶景です。

おまけにクルマや人はほとんど通らず、途中にみかんの直売所があったりと里山的な風情もありあり。道幅が狭く、ところどころ未舗装の部分もあるのでロードバイクというより小径車でのんびり巡るのにぴったり。こういう道と偶然出会えるのが自転車散策の醍醐味ですね。

終いは旧東海道にある「かまぼこ通り」でさつま揚げを食べ、すっかりいい気分で帰りました。

今回使用したミニベロ・フォールディングバイク(小径折りたたみ自転車)「CYLVA F8F」について

今回たずねた街「小田原」

CYLVA F6F・CYLVA F8F リコールについて

残念なことに、CYLVA F6FとF8Fのリコールが発表されています。ユーザーの方は使用を中止し、必ずブリヂストンサイクルのWebサイトを確認してください。フレームが破損し事故に至る可能性があります。

ブリヂストンサイクル株式会社が製造いたしました折りたたみ自転車「シルヴァF6F・F8F」(以下、対象製品)について、フレーム折りたたみ部の溶接部の破損が原因で走行時にバランスを崩し転倒する事故等が発生しています。お客様の安全のため、2022年10月31日より対象製品全数の製品回収(返金)を実施いたします。

情報源: 折りたたみ自転車「シルヴァF6F・F8F」製品回収(返金)のお知らせ|重要なお知らせ 2022|ブリヂストンサイクル株式会社

[2022年11月5日 追記]

協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社