初夏の水あそび!? 泥除けの性能を大げさに比較してみた

今年も梅雨の季節がやってきましたね。自転車に乗る人にとって、雨は難敵。朝から雨が降っていればあきらめて他の移動手段を選ぶこともできますが、今日は降らない予報だったのに帰りに降ってきた……なんてときは、本当に困ってしまいますよね。

雨の日にも自転車に乗るなら、ぜひとも装備しておきたいのが「泥除け(フェンダー)」です。タイヤが路面からはねあげる雨水や泥をガードして、乗り手にかかってしまうことを防いでくれる、大事なアイテムです。

しかし、実際のところ泥除けの効果って、どんなものなのでしょう。また、クロスバイクに取り付ける泥除けには、簡易的なものからフルサイズのものまで、いくつか種類がありますが、それらに効果の違いはあるのでしょうか。せっかくなので、BRI-CHAN編集部で実験してみよう!ということになりました。

そして梅雨入り直前の晴れた日、用意されたのがこちらです。

子供の頃、雨が降って水たまりができると、両立スタンドがついた自転車を水たまりの上に止めて、自転車のペダルを思い切りこいで水がびゃーっとはねる様子をみて友達とワイワイ騒いだものです。それをクロスバイクで再現してみよう!というわけ。泥除けを取り付けた状態でペダルを回せば、その効果もばっちりわかりはず!

実際の自転車は走行する時タイヤが地面に接していますが、この「プールに置いた自転車」は後輪が設置しておらず、タイヤが水面に1cmほど浸かっている状態。したがって実走行と比べると大げさすぎるほど水しぶきが飛ぶと思われますが、そこはご愛嬌というか、水遊びのつもりでやってみることにしました。

(こんな冗談みたいな企画のために、ブリヂストンサイクルさんが自転車と泥除けを貸してくださいました……)

●泥除けなし

まずは、泥除けが装着されていない状態で試してみましょう。

タイヤが水をはねあげて、しぶきが飛んでいます。

斜め後方から見ると、こんな感じ。

ここでおもむろに今回の被験者「ぶり夫」氏が登場。乗車しているという想定で、サドルに腰掛けずに(自転車はメンテナンススタンドで立てているだけなので)またがってもらいます。

後輪を時速20kmまで加速させ、30秒ほど経過(20kmに至るまで20〜30秒ほど、以下同)。

ど、どうです?

「びちゃびちゃです……」

首まで濡れてますね!すごい!お尻はどうですか?

「パンツまで濡れてますね……」

先ほど断っておいたように、実走行では1分やそこらでここまでびちゃびちゃになることはありませんので、ご安心を。これはあくまでもおおげさなテストですから。

「は、はい……」

●簡易泥除け

続いて、クロスバイクやロードバイクにぴったりな、簡易的な泥除けを用意しました。

ブリヂストンサイクルのオプションパーツ「ロードバイク用リヤフェンダー」(税別1,500円)です。

さっそくテストしてみます。さすがに、タイヤが水をはねあげています。

ただ、写真ではわかりにくいのですが、真横で観察しているとある程度は泥除けが水はねを防いでくれているようです。

被験者の「ぶり夫」氏がまたがった状態で、同じように時速20kmまで加速して約30秒。

どうでしょう!?

「泥除けがない状態よりは、かなりマシですね」

本当だ、腰のあたりなどには濡れてないところもあります。

「泥除けなしではパンツまで濡れましたが、今回はお尻もほとんど濡れていませんね」

ということは、実走行ではもっと効果が期待できますね。

リンク: ロードバイク用リヤフェンダー | BCSP – Bridgestone Cycle Sports Part | BRIDGESTONE

●フル泥除け

最後にテストするのは、タイヤをしっかりと覆う「フル泥除け」などと呼ばれるタイプです。

今回用意していただいたテスト車両「CYLVA F24」の純正オプションである「ドロヨケセット UF7」(前後セット、税別6,180円)。

リアにこの泥除けを装着して、テストをしてみると……

かなり水はねを防いでくれています。

この角度からみても、かなり水はねが抑えられている様子がわかります。

自転車にまたがった「ぶり夫」氏の背中は、どうなったでしょうか。

おお、すごい。

「腰のあたりに少し水滴が付いたけど、ほとんど濡れてないですね」

はねあげた水が泥除けの表面には付いていましたが、「ぶり夫」氏の背中やお尻はほぼ完璧に守ってくれました。こんな「通常ありえない」条件でのテストでもしっかり効果を発揮する、フル泥除け。雨の日でも自転車に乗らなくてはいけない人はもちろん、雨上がりのことを考えても、日常的な用途でクロスバイクを使う人にとってはかなり有効なアイテムと言えるでしょう。

リンク: ドロヨケセット | その他 | オプションパーツ | ブリヂストンサイクル株式会社

ちなみに、今回テストしたのはCYLVA F24にぴったりな純正オプション。

リンク: CYLVA F24|CYLVA|BRIDGESTONE GREEN LABEL

泥除け、キャリア、バスケットを取り付けると、こんな感じになります。

最後に、今回のテスト(というか、ほとんど水遊び?)の様子を、簡単なムービーにまとめてありますので、ご覧になりたい方は下記の画像をクリック!

text&photo_Gen SUGAI(CyclingEX

【BRI-CHAN】

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