ブリヂストンサイクル名車紹介:シティサイクルの軽さを追求した「スーパーライト」

「シティサイクルはクロスバイクなどのスポーツサイクルと比べて重たい」というのが、一般的な認識だと思います。しかし、シティサイクルでありながら軽さを追求したモデルが、かつてありました。

その名もズバリ「スーパーライト」。この製品名は1960年代から存在し、モデルチェンジを繰り返しながら2010年代まで存在していたものです。1966年には、ブリヂストンの自転車として初めて「グッドデザイン賞」を受賞しています。

photo_ブリヂストンサイクル

こちらは、1985年モデルの「スーパーライトSL-260D」(当時の価格:55,800円)です。

当時の男性向けシティサイクルとしては一般的な形状をしていますが、フレームに軽合金を用いて、12.8kgという重量を実現しています。変速がないシングルスピードであることを考慮しても、一般的なシティサイクルでは15〜20kgは当たり前であることを考えればかなり軽量です。

何と言っても、80年代にそのシンプルさで一世を風靡した「カマキリ」のシングルスピードモデルよりも軽いのです(1980年の「カマキリG」が14kg)。

photo_ブリヂストンサイクル

そしてこちらは、スタッガードフレームで前カゴなどを装備した「スーパーライトSLS-260」(当時の価格:51,800円)。こちらは付属品の多さや、細かなパーツが「SL-260D」よりも重たいものを使っていることもあり、重量は16.7kgとなっていますが、やはりシティサイクルとしては十分軽量なものでした。

軽いということは乗りやすい、扱いやすい、ラクということですから、当然一定の人気を得てロングセラーになりました。

photo_ブリヂストンサイクル

2001年のカタログにおいても、軽量なシティサイクルとして掲載されています。様々なタイプがありますが、シングルスピードであれば13〜16kg程度に収まっており、相変わらずの軽さです。

そんな中、ひときわ目をひくのがこちら。

photo_ブリヂストンサイクル

2001年登場の「ウルトラスーパーライト」です。細かい部品の重量にもこだわり、付属品を除いた状態で9.7kg、総重量でも10.2kg(シングルスピード)という軽さを誇っていました。シングルスピードのスポーツサイクルと同等の重量です。

すでに自転車の価格が大きく下がっていた時代に変速なしで41,800円(税別)という価格は安くはありませんが、高級なシティサイクルとして、決して認知度は低くなかったと思います。

2002年には外装変速のスポーティーバージョン「スーパーライトスポーツ」(当時の価格:税別35,800円)が追加されました。

photo_ブリヂストンサイクル

外装6段変速で13kg以下というのは、魅力的です。そして、スーパーライトシリーズがいかに軽いフレームだったかもわかります。

しかし2000年代中頃以降から、ブリヂストンサイクルに限らず、軽さを前面に出したシティサイクルは徐々に目立たない存在となっていきました。

正確な理由はわかりませんが、自転車の重さは電動アシストで克服できるようになったこと、そして、クロスバイクなどが軽くて速い自転車として広まってきたことは、少なからず影響しているでしょう。

ちなみに現行のラインナップですと、BRIDGESTONE GREEN LABELの「ORDINA F5B」(税別57,800円)は、シンプルさの中にシティサイクルの使い勝手とクロスバイクの走りを融合し、かつ重量も軽く、独自のポジションを築いています。

photo_ブリヂストンサイクル

ベルトドライブに内装5段変速を採用、重量は14.4kg(420mm)となっています。

ORDINA 製品情報
http://www.bscycle.co.jp/items/commuting/greenlabel/ordina/index.html

text_Gen SUGAI(CyclingEX


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