アシストがなくても大丈夫!? 24段変速のクロスバイクは坂に強い自転車なんです

自転車での通勤通学やサイクリングのとき、私たちの前に立ちはだかるものといえば、なんといっても「坂」ではないでしょうか。でも、変速ギアが付いているクロスバイクなら、そのギアを上手に使うことで坂をクリアすることができますよ。

自転車に乗る人の体力を奪う、上り坂。坂が得意な自転車といえば電動アシスト自転車ですが、実はクロスバイクも、ギアをちゃんと使いこなすことで結構な急坂を上ることができます。

今回登場するのは、ブリヂストンサイクル「BRIDGESTONE GREEN LABEL」のクロスバイク、CYLVA F24です。モデル名の24という数字は、変速段数を意味しています。

フロントギアは3段変速。歯車が大きい方が重たいギア、小さい方が軽いギアです。

そしてリアのギアは、8段変速。リアは歯車が小さい方が重たいギア、小さい方が軽いギアです。

前3段×後ろ8段=24段変速というわけです。

ハンドルの右側にリアの変速レバー、左側にはフロントの変速レバーがあります。これを操作しながら適切なギアを選択して、急な坂を上ります。

昨年の夏に、クロスバイクのギア操作方法について解説する記事を掲載しました。自転車の達人である、リンケージサイクリングの田代恭崇さん(2004年夏季アテネ五輪・自転車ロードレース代表)に教えていただいた内容を、おさらいしておきましょう。

関連記事: 自転車の達人に聞いてみた!「クロスバイクのギアはどうやって使うの?変速段数が多いほうが速いの?」

まず、平らなところが中心の普段使いの場合、ギアは『前3段のクロスバイクの場合、一般的な用途であればふだんは前のギアは真ん中(ミドル)で構いません。そして、後ろのギアを状況に応じて変えていくことで、快適に走ることができるんです』と、田代さんは解説しています。

では、前のギアが3段ある意味はどこにあるのでしょうか。こちらもおさらいしておきます。

『では前3段にどんな意味があるかというと、前のギアが真ん中では上りきれないような急な坂を、自分でペダルを漕いで上り切りたいときには、前のギアをインナーに(軽く)しますし、もっと頑張ってスピードを出したいと思えば、前のギアをアウターに(重く)する。そういったことができるんです』(田代さん)

以上を踏まえて、いざ、坂へ。

今回チャレンジするのはこちらの坂です。

神奈川県大和市の「引地台公園」近くの坂で、引地川沿いの道から、文字どおり台地にある引地台公園まで、走行距離115mで、標高48mから13mほど上ります。短いけれど、斜度約10%の急坂です。地元の自転車の方は、電動アシスト自転車以外は押して歩いていることが多いようでした。

近くに、引地台公園の台地がある高さからまっすぐ伸びる橋があるので、橋の上から引地川を眺めてみます。結構な高さがありますね。写真左奥にある林が、引地台公園です。

この高低差を、極力「頑張らずに」上りたいと思います。

今回は、坂道の下から「ゼロ発進」でチャレンジします。坂を上ると前もってわかっているので、フロントギアをいちばん軽くして、リアのギアは軽い方から3段目に入れてスタートしました。

なお、走行中に急な坂に入ってからフロントのギアを変速させると、チェーンが脱落してしまうこともあるので気を付けましょう。変速はお早めに!

距離115mの短い坂とはいえ、しばらく進むと脚力的にきつくなってくることもあるかと思います。そんなときは、限界まで頑張らずに、余裕をもってリアのギアを軽くするのがコツ。

とくに今回は「頑張らない」ことがテーマなので、早めに1段軽くしました。

頂上まで、もうひと息!

リアのギアはまだ1枚残っていましたので、ここでいちばん軽いギアに入れます。

実はスピードは時速5〜6kmくらいしか出ていませんが、立ち漕ぎすることなく、とても辛いということもなく、サドルに座ったままでジワジワと進むことができています。

よし!クリア!

今回、フロントギアはいちばん軽く、そしてリアのギアは軽い側の3段を使って、10%の坂道を上りきることができました。

もちろん、どのギアで上れるかは個人の脚力に依存しますが、フロントギアをいちばん軽い状態にしておけば、結構な急坂も自分の足で上れるというわけです。

ただ、ギアが軽すぎると足をクルクルと回さなくてはなりません。あまり遅すぎると失速してバランスを崩しがちなので注意しましょう(意地を張らず、バランスを崩す前に足をついて止まる勇気も必要)。また、例えば雨の日に歩くのを躊躇してしまうような斜度や路面状態の急坂は、危険なので避けましょう。

すでにクロスバイクを持っているけど坂が苦手で……という人は、ギアの使い方を見直してみてはいかがでしょうか。

ところで、CYLVA F24が坂に強い理由は、24段変速であるだけではありません。もうひとつ、追加させてください。

CYLVA F24は、いちばん大きなサイズでも重量が11.8kg。この数値は、標準装備品であるランプ、ベル、前後リフレクター、ホイールリフレクター、サイドスタンドの計590gを含んだものなので、自転車そのものは11kgほどということになります。この軽さも効果的であることは、間違いありません。

●今回使用した自転車 CYLVA F24(シルヴァ F24)
価格 52,800円(税別)
製品情報 https://www.bscycle.co.jp/items/commuting/greenlabel/cylva/index.html
※3年間盗難補償付き

text&photo_Gen SUGAI(CyclingEX


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