何気ないTOKYOの風景も意外と映える?—クロスバイクで都心をフォトポタリング

週末にカメラを携えて街を散歩するのが好きな人は、多いことでしょう。そんな人にぜひおすすめしたいのが「フォトポタリング」、つまり自転車で街を散策しながら写真撮影を楽しむことです。自転車は徒歩に負けず劣らず自由度が高く、それでいながら徒歩より広い範囲を効率よく移動できる乗り物です。そんな自転車の特性を活かせば、街中でのスナップ撮影も大いに捗るというわけ。

そこで今回は、BRIDGESTONE GREEN LABEL(ブリヂストン グリーンレーベル)のクロスバイク「CYLVA F24(シルヴァF24)」で都内をぶらぶらとサイクリングしつつ、見慣れたつもりの何気ない風景だけれど、実は“映える”——そんな写真撮影にチャレンジしてみました。デジタル一眼レフカメラを使用し、撮影した写真はインスタを意識して全体的に色が派手目になるよう調整しています。

神宮外苑に格調を与える「聖徳記念絵画館」だが……

今回のスタート地点は、ブリヂストンサイクルが運営するカフェ&サイクルショップ「RATIO &C(レシオ&シー)」。とりあえず絵になる建物の前で1枚撮っておこうと思い向かったのが、そこから約1.5㎞ほどの距離にある「聖徳記念絵画館」です。

大正15(1926)年に竣工した歴史ある建築で、花崗岩をふんだんに使った威厳ある外観はとても絵になるけれど、残念ながらこの日は建物の前に車がたくさん駐車され、後ろのクレーンも雰囲気を損なっていました。重要文化財にも指定されたせっかくの建物なのですから、もう少し景観への配慮があるとうれしいですね。

見慣れたつもりのビルは視点を変えて

お次は皇居の周辺へ。日比谷通りと晴海通りの交差点にある日比谷マリンビルがよく見れば面白い形をしていたので、自転車にまたがったまま撮った1枚です。広角で下から見上げるように撮影することによって特徴的な造形に迫力が与えられたと思うのですが、いかがでしょうか。

日本離れした丸の内仲通りで感じる非日常

続いて、雑誌や広告などでもよく登場する丸の内仲通りへやってきました。無粋なガードレールがなく、石畳とブランドショップのショーウインドがヨーロッパのような雰囲気を演出してくれます。こうした「非日常性」や「非日本性」を感じさせるロケーションを選べば、おのずと見映えのする写真を撮ることができるでしょう。ただ、人と同じような構図は面白くないので、あえて手前に緑を入れてみました。

今が旬!? ラグビーボールを持った人気者

同じく丸の内仲通りで、あの人気者を発見! 面白いと思ったものをとにかく撮ってみるのは、スナップの基本です。こういう写真を撮る際は、メインの被写体がしっかり水平になっていることを意識したいところ。もちろん、このケースでは「くまモン」のことですね。

ちなみにこのくまモン、よく見るとラグビーボールを携えています。今年日本で開催されるラグビーワールドカップ日本大会のPRの一環です。熊本県でも試合が行われるそうですよ。

こちらも今だけ!アートをまとった建築を堪能しよう

エルメスジャポンの本社ビルとして知られる銀座メゾンエルメスに、鮮烈な赤色が印象的なペイントが施されていたので、自転車といっしょに撮ってみました。これは、パリを拠点とする日本人アーティスト・湊 茉莉さんの作品です。ガラスブロックでできたビルの外観に、手作業でペイントしたのだとか。

ちなみに、イタリアの著名な建築家・レンゾ・ピアノによるメゾンエルメスですが、壁面をこのように見ることができるのも、お隣に新しいソニービルが建てられるまでです(2020年に建設開始予定とのこと)。

「うつろひ、たゆたひといとなみ」 湊 茉莉展は、銀座メゾンエルメスにて2019年6月23日(日)まで。

追記:外観のペイントは6月2日(日)19:00まで

情報源: 「うつろひ、たゆたひといとなみ」 湊 茉莉展 | HERMES – エルメス公式サイト”>「うつろひ、たゆたひといとなみ」 湊 茉莉展 | HERMES – エルメス公式サイト

銀座の目と鼻の先にあるモダンな寺院

こちらは「築地本願寺本堂」。現在の建物は、関東大震災に伴う火災で焼失した後の昭和9(1934)年に再建されたものです。一般的な仏教施設のイメージとは異なり、東京帝国大学名誉教授の伊東忠太設計による鉄筋コンクリート造のモダンな建築で、国の重要文化財に指定されています。

宗派を問わず利用できるホール(劇場)やカフェなども設けられ、地域に開かれた寺院である築地本願寺。築地と聞けば市場を思い浮かべる人が多いでしょうが、こちらは築地のもうひとつの顔と言えます。

隅田川の水辺を散策する

そして築地本願寺から晴海通りを南に進むと姿を現すのが、かつて国内最大級の「跳開橋」として知られた勝鬨橋(かちどきばし)です。橋長が246mもあるので、自転車と絡めて全体像を撮影するのはなかなか難しいですね。少し離れたぐらいでは24㎜の広角レンズで撮っても全体の半分も入りません。しかたがないので、隅田川沿いの散歩道から無難に撮影しました。遊歩道は乗り入れ禁止なので、ご注意を。

この勝鬨橋、隅田川でいちばん下流に架かる橋としても知られていましたが、写真の奥に見える「築地大橋」が2018年11月に開通したことで、その座を譲りました。近くの築地市場も豊洲へ移転しましたし、東京も刻一刻と姿を変えています。

いずれにしても、勝鬨橋は趣と迫力を兼ね備えた魅力ある橋ですから、休憩がてらじっくりと眺めるのもよいでしょう。

一方こちらは、隅田川の河口付近を航行する水上バスとCYLVA F24の組み合わせです。隅田川の水上バスと言えば松本零士デザインの「ヒミコ」や「ホタルナ」といった近未来スタイルの船が有名かと思いますが、こちらはアーリーアメリカン調の「竜馬」という名(なぜ?)の船。こういった不意なシャッターチャンスも自転車と絡めて撮るのが、サイクリストの心意気ってもんでしょう!?

豊海から眺める汐留・新橋のビル群

この日は新橋・汐留のビル群を一望できる豊海町の埠頭でゴールとしました。イメージしていたのは、この風景。

水産物の倉庫や港湾の立ち入り禁止エリアに留意しつつ、コンラッド東京やカレッタ汐留といったビルを構図に収めました。手前の水辺や浜離宮恩賜庭園と、近代的なビルとの対比が面白い眺めです。

街の今を自転車で感じ写真で残そう

青山を起点に外苑〜日比谷〜銀座〜築地〜豊海と走らせ、距離は片道約11km。徒歩で移動するには大変な距離ですが、CYLVA F24で移動するには「程よい」といったところでしょう。約11kmの中にもいろいろと景色の変化があり、そして、今しか見られない風景がそこかしこにあることが改めて実感できました。

また、普段走りなれたサイクリングコースでも、カメラのファインダーを通して眺めればまた違った趣が感じられると思います。

日常の中に潜む非日常を、フォトポタリングで発見してみてください。

今回の走行マップ

今回使用した自転車 CYLVA F24(シルヴァF24)

価格 52,800円(税別)
製品情報 https://www.bscycle.co.jp/items/commuting/greenlabel/cylva/index.html
※3年間盗難補償付き

写真と文:佐藤旅宇(さとう・りょう)

自転車専門誌の編集部勤務を経て2010年にフリーライターとして独立。最近はロードバイクにとくに熱中しており、仲間らとエンデューロレースやヒルクライムレースにも積極的に参戦している。2018年10月より、自身が編集長を務めるWEBメディア『GoGo-GaGa!』をオープン。自転車を含むパーソナルな乗り物の魅力を広く発信している。

『GoGo-GaGa!』 https://www.gogo-gaga.com


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