自転車で「本のあるカフェ」をはしごしつつ話題の「文喫」に行ってみた

スマートフォンを通じて「文字」に触れる時間は多くても、じっくりと書物を手に取る時間はどうしても減ってしまったように思います。しかし、本に囲まれた空間の中で今まで知らなかった何かと出会う瞬間は、やはりワクワクするものです。

そこで今回は、BRIDGESTONE GREEN LABELの「VEGAS(ベガス)」で、「本と出会あう」をテーマに3つのお店を巡ってみました。

BOOKS BUNNY — ランチの待ち時間は個性的な本を読みながら

シェアサイクルで走る私と、今回VEGASに乗るYumiの2人で、東京・神宮前にあるブリヂストンサイクルのコンセプトショップ「レシオ・アンドシー」をスタート。まず最初に向かったのが、同じ神宮前エリアにある「BOOKS BUNNY(ブックスバニー)」です。

店名どおりのウサギの看板が目印。表通りから1本入ったところにあるお店ですが、この日はランチタイムだったこともあり、お店の中にはお客さんがぎっしり。外のテーブルでランチを食べている人もいます。これは待つかなぁ?と思いましたが、なんとか2名入ることができました。

ブックスバニーの店内には、洋書を中心に、アートやマニアックな題材の本が所狭しと並んでいます。ランチタイムの混雑した店内でお気に入りの本を探すことは少々困難ではありますが、とりあえず近くの1冊に手を伸ばして眺めてみるというのも、それはそれで面白いかもしれません。

というわけで、たまたま近くにあった、キース・ヘリングの画集(というのでしょうか?)を開いてみます。ページをめくっていると、ふさふさした生地で作られたハートマークが。ふだんならスマートフォンをいじっているだけの時間も、ブックスバニーなら本と過ごすすてきな時間になります。

気に入った本があれば、もちろん購入することも可能です。

注文した料理がテーブルに運ばれたら、本を書棚に戻して食事を楽しみましょう。ガパオライス(左)とチキンオーバーライス(右)。どちらもサラダとドリンクがついて1,000円です。味もボリュームもしっかりしていて、これは混雑しているのも頷けるというもの。2人とも、すっかり満腹&満足しました。

リンク: Books bunny – ホーム

定休日: 日曜、祝日

OVE南青山 — さりげなく自転車を感じることができるカフェ

ブックスバニーを後にして、青山通り(国道246号)のほうへと進んでやってきた2軒目のお店は、こちら。

南青山にある「OVE(オーブ)」です。なんとこちらは、自転車部品メーカーのシマノが運営するカフェなのです。

自転車は店内で預かってくれます。これなら安心ですね。そして中に入ると、なんとも雰囲気のあるビンテージ自転車が置かれていました。

しかし、自転車部品メーカーの運営でありながら、あからさまに自転車(とくにスポーツサイクル)を感じさせるようなお店作りではありません。あくまでも「暮らしの中に自転車がある」といったイメージでしょうか。

店内はとにかくゆったりとした作りで、青山エリアでここまで空間を贅沢に使ったカフェも、そうそうないのでは。

数はそれほど多くないものの、自由に読むことができる本やフリーペーパー、パンフレットが置かれています。街ネタと自転車ネタがうまくブレンドされていて、その割合は半々といったところでしょうか。また、自転車で街乗りを楽しむのに便利なグッズ類も並べられています。

こちらでは2人ともハーブティーをセレクト。左は「レモングラスとほうじ茶」、右は「ローズレッドとカモミール」です。

あからさまにではなく、さりげなく暮らしと自転車を結びつけている——OVEは、そんな雰囲気のカフェです。

リンク: OVE オフィシャルサイト

定休日:月曜(祝日の場合は火曜日振替)

文喫 — 本に囲まれ偶然の出会いと過ぎていく時間を楽しむ

OVEから青山霊園の中を経由して、西麻布の街中を通り抜けます。

そしてやってきたのは、六本木駅前。

こちらの「文喫」がお目当てです。文喫は「青山ブックセンター六本木店」の跡地にできた新しいスタイルの書店。何が新しいかというと「入場料を払って入る」というところです。

写真左、入ってすぐのスペースは無料エリアで、厳選された書籍や雑誌が並べられています。カウンターで受付をして入場料1,500円を払うと、奥の有料エリアに入ることができます。有料エリアでは、コーヒーと煎茶が飲み放題で、さらにカフェメニューも用意されているのです。

約3万冊の本があるそうですが、文学、哲学、科学、デザインやアートに関連したものが中心となっています。

気になる1冊を見つけたら、書斎風の「研究室」や、オープンな「喫茶室」で本と向き合いましょう。営業時間内なら1,500円でずっと過ごすことができます。研究室でノートパソコンを開き何かに没頭する人から、アイスコーヒー片手に足を伸ばしてくつろぐ人まで、その利用スタイルは人それぞれ。

私たちは時間の都合で1時間ほどしか滞在できませんでしたが、これは確かに長居したくなる空間だと思いました。とくに本好きや調べもの好きの人、何かに没頭したい人にはぴったりでしょう。

リンク: 文喫 BUNKITSU | 本と出会うための本屋。

定休日:不定休

自転車で文喫に行くなら駐輪場所はココ!

ちなみにこの文喫へ行くのに際して、駐輪場の有無が気になっている方も少なくないのでは。実は六本木は意外と駐輪場があるのですが、中でもおすすめはこちら。

六本木「ピラミデ」の裏手にある駐輪場で、2時間まで無料なのがありがたいです。しかも、暗証番号の設定で二重ロックが可能とのことでした。


駐輪場のあてさえあれば、徒歩よりも速くてクルマより機動力に優れ、鉄道やバスよりも自由に移動ができる自転車は街中をあちらこちらへと移動するのにぴったりです。みなさんもぜひ、職場や学校への行き来といった決まり切った場所だけでなく、ときには街の探索を楽しんでみてください。

今回のスタート地点だった東京・神宮前にあるブリヂストンサイクルによるコンセプトショップ「レシオ・アンドシー」では、BRIDGESTONE GREEN LABELの一部車種や「BRIDGESTONE NEOCOT」のレンタルを行っているので、それらを活用するのもアリですね。

リンク: RATIO &C 〈レシオ・アンドシー〉

今回の自転車はBRIDGESTONE GREEN LABEL「VEGAS」

最後に改めて、今回使用した自転車の紹介です。

20インチの小さな車輪ながら、安定感があってしっかり走る「VEGAS(ベガス)」の3段変速モデルです。街中をのんびりクルージングするにはぴったりの1台。身長137cmから乗ることができます(目安)。価格は43,800円(税別)。

製品情報: ベガス | ブリヂストン グリーンレーベル | 自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社

text&photo_Gen SUGAI(CyclingEX) model_Yumi TAKADA

協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社