ブリヂストンサイクルの歴史を作ってきた名車にスポットライトを当てる「名車紹介」シリーズ、第2回は、かつて少年たちの憧れだった「ロードマン」です。
中高生などの若い世代をターゲットに、大人用のスポーツ自転車が持つ格好良さを受け継いだロードマンは、毎日の通学やサイクリングで活躍する入門スポーツ車でした。
その初代モデルは、1974年の登場です。
当時のカタログをスキャンしたものです。10段変速と書かれていますが、もちろん前2段×後5段の、10段変速。
この「R-3」というモデルは、27×1-3/8という系が大きなサイズのタイヤを採用していました。この大きな車輪が、少年たちに「大人っぽい自転車」という印象を与えたのです。
初代ロードマンの前ギアに装着されたギアガード。丸い肉抜きがおしゃれですが、このデザインは現代のブリヂストンサイクル製品にも受け継がれています。
それは、ストリートクルーザー「HELMZ」のギアガードです。
リンク: HELMZ2015
初期のロードマンには「チョイスシステム」という名前でさまざまなオプションが用意されていました。
当時の少年たちはきっと、カタログや雑誌広告をを見ながら「欲しいなぁ〜」と想いをつのらせたのでしょうね。
ロードマンシリーズはラインナップの発展・変遷を遂げながら、1990年台後半まで販売が続けられました。
現在のブリヂストンサイクル製品の中で「かつてのロードマンを彷彿とさせる」と言われることがあるのが、トラディショナルなスタイルの「CHeRO(クエロ)」シリーズです。
情報源: chero|BRIDGESTONE GREEN LABEL
とくに「CHeRO Drop」は、初期のロードマンをリアルタイムで知らない私から見ても、なんだか懐かしい雰囲気です。
CHeROには、使い勝手を高めてくれる純正オプションが用意されています。
雨上がりでも安心して乗ることができる泥よけや、荷物が積めるキャリア、駐輪するときに便利なスタンドなどを装着すれば、実用性も十分! そういったパーツを付けてもモッサリした感じがしないのは、CHeROの良いところですね。
TEXT_Gen SUGAI(CyclingEX)
協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社