CYLVA F8Fで「サイクリング」と「ポタリング」を一緒に楽しむ!

サイクリングとポタリングをシームレスに楽しめる、それがCYLVA F8Fの素晴らしいところだと思っている。コンパクトな折り畳み小径車でありながら、サイクリストのホンキの走りにもしっかり応えてくれる走行性能を備えているからだ。というわけで、今回はそんなCYLVA F8Fの美点を活かしたツーリングをしてみることにした。

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まずは自転車をクルマに積み込み、自宅がある神奈川県相模原市から夢の島公園へ。ここの駐車場にクルマをデポし、荒川河川敷道路(いわゆる荒川サイクリングロード)を北上する。ちなみに荒川河川敷道路の起点がある葛西臨海公園にも駐車場はあるが、こちらの方が料金がやや高い。


筆者のクルマはいわゆるコンパクトカーなので、CYLVA F8Fの優れた携帯性は大きなメリットになる。全長が短いためフルサイズの自転車を積み込むにはどうしても前後輪を外さなければならず面倒なのだ。


葛西臨海公園の駐車場が1時間200円なのに対し、夢の島公園の駐車場は最初の2時間200円、それ以降は1時間100円という料金設定。長時間だと結構な差になってしまうので、時間に余裕があるなら夢の島公園に停めた方がお得。

河口付近の荒川河川敷道路は舗装状態が良く、CYLVA F8Fでペースを上げて走りたいときには絶好のステージだ。というのも、標準装備されている細身のタイヤ(20×1.35)は低ころがり抵抗で高速走行が得意な反面、スピードを上げると路面からの衝撃をダイレクトに伝えやすい。CYLVA F8Fの小径車らしからぬクルージング性能は、整った路面でこそ堪能できるのである。


ころがり抵抗の低いタイヤと共に長距離走行を快適にしてくれたのが、このエルゴノミック形状のグリップ。1日中走り回っても手が痛くなるようなことはなかった。


河口付近の荒川河川敷道路はご覧のように道幅が広く走りやすい。青々とした芝生にハトがたわむれていたり、沿道にポピーの花畑があったりと風景を楽しみながら気持ち良く走れる。


紫陽花が美しく咲いていたのでCYLVA F8Fとともに1枚。こういった季節感を感じさせるものを被写体に選ぶのは写真のセオリーでもある。

平日ということもあってすれ違う歩行者や自転車はごくわずか。沿道ののどかな風景を楽しみつつ12㎞ほど走って四ツ木橋まで。ここまでがサイクリングのパートだ。

ここから先は河川敷道路を離れてポタリングモードへ。写真のネタを求めて谷中まで少し遠回りしながら向かうことにする。国道6号線を南下して東京スカイツリーの麓まで行き、そこから言問通りで浅草を抜けるルートだ。

こういう回り道を躊躇なくできるのもCYLVA F8Fの高い走行性能があってこそ。ロードバイクやクロスバイクといったスポーツサイクルは、ただ速く走れるだけではなく、走り自体が爽快である。ライダーの脚力を効率的に推進力へと変換し、乗り手のイメージ以上に“良く進む”からだ。CYLVA F8Fは比較的安価な折り畳み自転車でありながら、そういうフィーリングをしっかり備え、「もっと走りたい」と思わせてくれる。

谷根千エリアでは35㎜の単焦点レンズを付けた一眼レフカメラをぶら下げ、のんびりライド。古い木造住宅や雰囲気の良い路地を探しては自転車を停めてひたすらスナップ撮影にいそしむ。


谷中といえば谷中銀座。観光客が多く自転車は押して通行するしかないが、こういうときにもコンパクトな小径車は助かる。


谷中にはスナックや飲み屋などの看板が無数に並んだ"昭和感”溢れる通りが多い。手前に自転車を入れて写せば、ストーリー感のある写真が撮れる。センタースタンド付きで自立できるとこういう撮影もしやすい。


自家焙煎がウリの「やなか珈琲店 谷中店」でひと息。本来ならホットのブラックで本来の風味を味わうのが筋だと思うが、この日はやたらに暑く、ついうっかりアイスミルクコーヒーを頼んでしまった。

こういうシチュエーションに求められる自転車像はもちろんサイクリングロードとは大きく異なる。小回りが利き、適度に自己主張を抑えたルックスをもつ自転車だ。

CYLVA F8F、合格である。ひとりでポタリングしながら撮る写真というのは、散歩との差異を出すため自転車を構図に入れて撮影することが多いのだが、CYLVA F8Fの落ち着いたグラフィックはしっかりと谷根千の町に馴染み、写真的な楽しみもいや増す。


緑が美しい谷中霊園にて。CYLVA F8Fはこの角度から撮影するのが一番カッコイイと筆者は思うのだがいかがだろうか?


いい感じに錆び着いたトタンとCYLVA F8F。これが派手なレーシンググラフィックを採用したロードバイクだったりしたら絶対に絵にならないと思う。


魅力的な町というのはおしなべて坂が多いものだが、谷根千エリアも例外ではない。こういう場面でCYLVA F8Fの8段変速は活きる。

結局、この日は午前10時に出発したにも関わらず、同じ道を往復して夢の島に戻ったのは午後5時過ぎ。走行距離は約50㎞。折り畳み小径車としてはなかなかの距離を走ったと思う。

今回使用したミニベロ・フォールディングバイク(小径折りたたみ自転車)「CYLVA F8F」について

text&photo_RYO SATO

CYLVA F6F・CYLVA F8F リコールについて

残念なことに、CYLVA F6FとF8Fのリコールが発表されています。ユーザーの方は使用を中止し、必ずブリヂストンサイクルのWebサイトを確認してください。フレームが破損し事故に至る可能性があります。

ブリヂストンサイクル株式会社が製造いたしました折りたたみ自転車「シルヴァF6F・F8F」(以下、対象製品)について、フレーム折りたたみ部の溶接部の破損が原因で走行時にバランスを崩し転倒する事故等が発生しています。お客様の安全のため、2022年10月31日より対象製品全数の製品回収(返金)を実施いたします。

情報源: 折りたたみ自転車「シルヴァF6F・F8F」製品回収(返金)のお知らせ|重要なお知らせ 2022|ブリヂストンサイクル株式会社

[2022年11月5日 追記]

協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社

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