ブリヂストンサイクル名車紹介：30年前の雪国仕様車「OSLO」

雪国では冬季に営業を休止する自転車店もあるくらい、自転車にとって雪道は難敵です。しかし、かつてブリヂストンサイクルから雪国仕様の自転車が発売されていたのをご存知でしょうか。

それが、この「OSLO（オスロ）」です。

積雪があっても自転車に乗る人が多い北欧の都市名を冠したこの自転車には、雪国で使用するための工夫が施されていました。

V型のフレームで低重心化することにより、雪道での走行安定性を確保。24×1.75インチのタイヤが、路面をしっかり捉えます。

サーボブレーキは、雨や雪の影響を受けにくいのが特徴です。

純正オプションで、タイヤチェーンや風防も用意されていました。

1984年当時の価格は、52,800円。同年のグッドデザイン賞を受賞しています。

そしてこのオスロ、2010年代に入って「STEPCRUZ（ステップクルーズ）」というシティサイクルにデザインが受け継がれています。雪国仕様ならではの安定性を、シティサイクルにも取り入れたのです。

ステップクルーズには、電動アシストモデルもあります。当初はチェーンを経由して後輪にアシスト力を伝えるタイプでしたが、2016年モデル以降は、前輪にアシスト力を伝える「デュアルドライブ」が採用されています。

人がペダルをこぐ力は後輪に、そしてモーターによるアシスト力は前輪にかかる「デュアルドライブ」は、スリップ制御も搭載。すべての力が後輪にかかる一般的な電動アシスト自転車よりも、雪道をはじめとするコンディションの悪い路面での走破性に優れるのが特徴です。

DUAL DRIVE-デュアルドライブ-は、ブリヂストンが開発した、業界初のベルトの電動アシスト自転車です。

OSLO由来のデザインとデュアルドライブを持つステップクルーズeは、よほどの豪雪でない限り自転車に乗る雪国の学生等にとって、心強い味方になるしょう。

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協力・協賛：ブリヂストンサイクル株式会社