ラーメンを食べるためにCHEROと海を渡る。

冷え込みがだんだん本格的になり、自転車で走った後に食べる熱々のラーメンがいっそう美味しく感じられる季節が到来。そんなわけで、千葉三大ラーメンのひとつと言われる「竹岡式ラーメン」を食べに行くことにしました。

最初はフェリーで往復することを考えたのですが、ただ行って戻ってくるだけというのは、ちょっと面白味に欠けます。とはいえ、横浜からだと電車でグルっと回って行くには時間と手間がかかり過ぎです。

そんな時、川崎から木更津までの高速バス路線があることを知りました。「混雑していなければ」という条件付きではありますが、輪行もできるらしいです。これだ!

参考:http://www.keikyu-bus.co.jp/highway/k-sodegaura/

6時半に川崎を出発する始発便をターゲットにして、5時半に家を出ます。30分以上の余裕を持って乗り場に到着。焦らずゆっくり輪行準備を整えます。

定刻少し前、バスが乗り場に入ってきました。運転手さんに自転車を載せたい旨を伝えてOKの返事をいただき、車体側面のトランクを開けると思っていた以上に大きなスペースが出現。とはいえ、さすがに自転車を立てて置くのは無理なので、ディレイラー側が上になるように横に倒して積み込みます(運行に支障ないよう、バスの写真は途中の停留所で撮影)。

ちなみにトランクを開けるのも、自転車を載せるのも全部自分でやります。At Your Own Risk、ということなのでしょうね。

バスは定刻通りに出発。浮島ICからアクアラインに入り、あっという間に東京湾の対岸へ。終点の木更津駅で自転車をバスから降ろして組み立てたら、走行開始です。つい今しがた川崎にいたのに、空気感の全く違う木更津で自転車に乗っている。なんだか、ちょっと時空を超えちゃった感があります。

駅前の通りを抜けて、国道127号線へ。クルマの量は少なくありませんが、休日の朝ということもあって余裕があります。基本的には平坦なルートですが、時折出てくる微妙に長めの坂に脚を削られます。涙目になりつつ走り続けると、道路脇の店が無くなり、片側二車線が一車線になり、クルマの量もグッと少なくなりました。そして何度目かのアップダウンを終えて、道が左にカーブすると右手には東京湾が広がります。

木更津を出発して、1時間と少し。今日の目的地、竹岡式ラーメン発祥の店のひとつと言われる「梅乃家」に到着しました。開店時間は10時なのですが、まだ9時前です。バス1本遅らせても良かったかな……。

店の前に置かれた椅子に座って、スマホをいじったり地元の方と談笑したりしていると、お店が開きます。席に着いてしばらく待つと、目の前に竹岡式ラーメンが出てきました。

ドカッと盛られたチャーシューが、真っ黒いスープに浮かんでいます。さっそく、スープを口へ。

ネットの情報だと「煮豚の煮汁をお湯で薄めただけ」ということなのですが、本当にその通りですね。煮豚の煮汁を薄めた味、そのまんまです。

「塩っぱいだけ」と、評されているのもわかります。美味しいか?と聞かれても、正直なところ、素直に頷きにくい——なんですが、決して嫌な味じゃない。スープが染み込んだ麺に、柔らかくてボリューミーなチャーシュー。美味しいのか?イマイチなのか?と自問自答しながら食べ進めますが、いっこうにレンゲと箸が止まりません。結局、夢中になって食べきってしまいました。ようは、満足。

店の外は凄い行列なので、さっさと会計を済ませて再びCHEROに跨ります。キラキラと輝く東京湾を横目に走っていると、あっという間に浜金谷のフェリー乗り場に着きました。

乗船券を買って自転車置き場に戻ると、間もなく乗船開始です。船員さんにCHEROを固定してもらい、客室へ上がります。座ってウトウトしているうちに、久里浜港に到着。あとは浦賀駅まで少し走って、輪行で帰宅しました。

ミニベロで走るにはちょっと長めの距離かもしれませんが、海沿いのいい景色を見ながら、のんびり走って美味しいモノを食べる。こんな楽しみ方ができるのは、タイヤがカンタンに外せる上に、しっかりとした走行性能を持つCHEROだからこそ——だと常々思います。

Relive
https://www.relive.cc/view/1261660386

●今回使用した自転車:CHERO 20(税別55,800円)

リンク: クエロ | ブリヂストン グリーンレーベル | 通学・通勤向け自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社

※記事で使用しているのは2016年モデルです。

text&photo_などかず(@nadokazu)

プロフィール:広告会社勤務のWebプロデューサー。2台の自転車を所有し、週末のサイクリングと写真撮影を楽しむ。家族サービスの時間を確保するために、サイクリングは早朝が多いというお父さん。Instagramアカウントはこちら

協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社

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