荷物があっても背中が蒸れない!クロスバイクに「リアキャリア+サイドバッグ」という選択肢

暑い夏場にリュックを背負ってクロスバイクに乗っていると、背中が汗でビッショリになってしまい不快ですよね。それを防ぐにはフロントバスケット(前カゴ)を装着するのが定番ですが、今回はひと味違った解決策をご提案します。

ブリヂストン グリーンレーベルの定番クロスバイクである、「CYLVA F24(シルヴァ F24)」。こちらの自転車にリアキャリアを取り付けます。といっても、リアキャリアにロープで荷物をくくりつけよう——というお話ではありません。

使用したリアキャリアは、ブリヂストンサイクル純正の「RC-SPDリヤリフレクター付リヤキャリヤ」(税別5,540円)です。荷台面がスリムであることが特徴なのですが、リアキャリアの使い方は荷台面に荷物を載せるだけではないことを、ご存知ですか?

今回は、このリアキャリアに「サイドバッグ」を取り付けてみます。サイドバッグとは、自転車のリアキャリア側面に取り付けるタイプのバッグのこと。これが左右セットですと(とくに左右がつながっている場合は)パニアバッグと呼ばれます。

使用しているのは「ADEPT(アデプト)」というブランドの自転車用サイドバッグ「URBANITE(アーバナイト)」です。

このURBANITEは、ベルクロテープでリアキャリアに固定するタイプのサイドバッグです。金具や樹脂のフックを用いる製品も多いですが、URBANITEがベルクロを採用している理由・メリットは後ほど紹介します。

合計3カ所で固定されており、事前に想像するよりはるかにしっかりとしています。荷物が入った状態でもとくに不安を感じることはありませんでした。

サイドバッグのメリットはなんといっても、バッグを背負って自転車に乗るときに避けられない「背中が蒸れる」という問題から解放されること。そして、前カゴと違って走行時にハンドルが重たく感じるようなことがありません。

もちろん、何も取り付けない状態からすればリアキャリアとバッグの分の重さは感じますし、サイドバッグの場合はそれが片側(今回の例ですと左側)に寄っているのは事実です。しかし、前カゴに重たい荷物を入れた時に感じるグラつきとは無縁です。

URBANITEは、自転車に乗るときだけではなく、降りた後のことも考えたサイドバッグです。実はショルダーストラップが格納されていて、リュックとしても使用できるのです。

自転車のキャリアへの固定にベルクロを用いていることのメリットを、ここで実感することができます。背中に当たる面に金具や樹脂のパーツがありません。だから、背負った時に違和感がありません。

今回は、私がよく持ち歩いているノートパソコンやデジタル一眼レフカメラ、ペンケースやガーメントバッグ(仕事に使うペンやケーブル、各種アダプタやモバイルバッテリーなどが入っている)、ポケッタブルのウィンドブレーカー、雑誌、そして自転車を降りた後のことを考えて折りたたみ傘なども入れてみました。

URBANITEは20リットルの容量があるので、この程度の荷物は余裕です。

側面に設けられた止水ジッパーを「ポケットにしては大きな」と思いながら開いてみると、バッグの内部へとアクセスするためのものでした。URBANITEはロールアップクロージャーですが、これなら底のほうにある物も容易に取り出せます。実際に購入して使用するなら、このジッパーがあることを前提に中身を詰める順番を考えるのが良さそうです。

リアキャリアを取り付けた分だけ自転車の重量は増えましたが、暑い夏場でも背中が蒸れることなく自転車に乗ることができるというその快適さは、格別です。また、肩に荷物の重さが食い込むこともないので、夏場に限らずメリットを感じることができるでしょう。まさに、通勤や通学、買い物にぴったりです。

リアキャリアとサイドバッグの組み合わせ、ぜひ検討してみてください。

●今回使用したバッグ:ADEPT URBANITE(アデプト・アーバナイト)

価格:8,000円(税別)
素材:PVCコーテッド600デニールナイロン
サイズ:L150×W260×H520mm
容量:20リットル
重量:850g
カラー:ブラック、スレートネイビー
リンク:ADEPT アデプト

●今回使用した自転車:CYLVA F24(シルヴァ F24)

価格:52,800円(税別)
リンク:ブリヂストン グリーンレーベル
※使用したリアキャリアは「RC-SPDリヤリフレクター付リヤキャリヤ」 5,540円(税別)で、最大積載重量は7kg。

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協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社