見た目が似ているCYLVA F24とFR16は「ここが違う」

BRIDGESTONE GREEN LABELの「CYLVA(シルヴァ)」シリーズには、フラットハンドルを採用した「F24」と「FR16」という、よく似たモデルがあります。

F24

こちらはBRIDGESTONE GREEN LABELを代表する車種と言える、CYLVA F24です。

FR16

そしてこちらが、CYLVA FR16です。

はっきり言って、見た目はそっくり。

試しに同じカラーで比較してみましょう。ほとんど、間違い探しといったところでしょうか。

ちなみに正解は、左がF24で、右がFR16です。

このよく似た2台がどう違うのか、紹介していきます。

F24はクロスバイク、FR16はフラットバーロードバイク

見出しで結論を書いてしまいましたが、この2台はそれぞれ異なるカテゴリーに属します。CYLVA F24は「クロスバイク」、そしてCYLVA FR16は「フラットバーロードバイク」なのです。

クロスバイクとは、山道が得意なMTB(マウンテンバイク)と、舗装路が得意なロードバイクのクロスオーバーという意味です。CYLVA F24にはクロスバイク向けのパーツが数多く採用されており、かつ、街中での使い勝手を意識したパーツも多く使われています。

一方のCYLVA FR16は、ロードバイクのハンドルをドロップハンドルではなくフラットハンドルにしたもの。ハンドルはクロスバイクと同様ですが、その他のパーツはロードバイク向けのものが多く、軽快でスポーティな走りが身上と言えます。

両者の違いを決定づけているパーツが、ブレーキです。

CYLVA F24のブレーキは「Vブレーキ」と呼ばれるもので、ディスクブレーキが主流になる以前のMTBでも広く使われていたタイプのもので、比較的幅が広いタイヤにも対応します。

一方のFR16は、ロードバイク用の「キャリパーブレーキ」を採用しており、Vブレーキとは取り付け方が違います。また、細かい話をすれば、レバーを握ったときにワイヤーが引かれる量もVブレーキとは異なっているんです。

実は、フラットバーロードバイクであるCYLVA FR16には、こんなオプションパーツがあります。

FR16用のドロップハンドルキット

「ドロップハンドルキット」(税別20,000円)です。

慣れてきたら、このキットを使ってドロップハンドルに交換することもOKなのです(もちろん、フラットハンドルのまま乗るのもOKです)。

それに対してVブレーキを採用するCYLVA F24は、フラットハンドルからドロップハンドルに交換するには交換するべきパーツが多く、一筋縄ではいきません。

もし「まずはフラットハンドルから始めて、慣れたらドロップハンドルにしてみたい」とお考えなら、CYLVA FR16がおすすめです。

タイヤも異なっています。CYLVA F24には700×32Cというサイズで、耐パンク性能にすぐれたタイヤが装着されています。一方CYLVA FR16には、F24よりも細い700×28Cというサイズのタイヤが装着されていて、軽快さを狙っています。

変速用のパーツも、それぞれ異なるものが使われています。

リアのギアはどちらも8段ですが、フロントギアはCYLVA F24が3段、CYLVA FR16は2段となっています。つまり、CYLVA F24は24段変速、CYLVA FR16は16段変速です。

CYLVA F24は、軽いギアから重たいギア、つまりきつい坂道をクルクルとペダリングしながら登れるギアから、スピードが出るギアまで幅広く備わっています。一方のCYLVA FR16は、エントリークラスのロードバイクと同じギア構成で、CYLVA F24よりもスピードに乗った、かつ効率のよい走りができるようになっているのです。

ちなみに、単に変速段数が多ければスゴイ!ということでもなく、それぞれの個性の違いと考えてください。

関連記事: 自転車の達人に聞いてみた!「クロスバイクのギアはどうやって使うの?変速段数が多いほうが速いの?」 – BRI-CHAN

最後に、実用性を重視したい方へのポイントをご紹介します。

F24はスタンドが標準装備されている

CYLVAシリーズはライトやカギが標準装備されているのがポイントでもあるのですが、加えCYLVA F24にはスタンドも標準装備されています。もちろんCYLVA FR16にも別売オプションでスタンドを取り付けることは可能ですが、最初からついているというのはやはり魅力。

CYLVA F24は価格が52,800円(税別)、CYLVA FR16の価格は76,800円(税別)という価格の違いもあります。CYLVA F24のほうがよりお求めやすくて、かつ標準装備されるアクセサリーが充実しているのは確かです。一方で、CYLVA FR16にはフラットバーロードバイクならではの走りの軽さや、後からドロップハンドルにできるという将来性がある——というわけです。

似ているようで詳しく見ると結構違うCYLVA F24とCYLVA FR16の、それぞれの個性がおわかりいただけたでしょうか。どう違うのかな?どっちが自分に向いているのかな?と悩んでいる方の一助になれば幸いです。

●今回紹介した自転車

CYLVA F24(税別52,800円)※3年間盗難補償付き
CYLVA FR16(税別76,800円)※3年間盗難補償付き

製品情報はBRIDGESTONE GREEN LABEL(ブリヂストン グリーンレーベル)のWebサイトでどうぞ。

リンク: シルヴァ | ブリヂストン グリーンレーベル | 自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社

text_SUGAI Gen(CyclingEX

協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社