ANCHORの女性向けロードバイクは「こんなところに、ひと工夫。」

ブリヂストンのスポーツバイクブランド「ANCHOR(アンカー)」のロードバイクには、女性向けに設計されたモデルがラインナップされています。ではいったい、どんなところが「女性向け」なのでしょうか。最新モデル「RL8DW」を例に、紹介します。

ANCHORには女性向けモデルがある

服や靴など身に纏うものの多くには、男性用や女性用のラインナップが用意されているのは、みなさんご存知のとおり。

その違いはデザインだけではなく、体格差に応じた設計などに表れています。見た目の「男らしさ」や「女らしさ」は誰かに押し付けられるものではありませんから、現在では後者のウェイトが高いと言えるかもしれません。

スポーツ自転車も、体格に応じて複数の「サイズ」が用意されています。そして、より繊細なフィッティングが求められるロードバイクの世界では「女性専用設計」のモデルを発売しているメーカー・ブランドもあります。ブリヂストンの「ANCHOR(アンカー)」も、そのひとつです。

女性向けに設計されたANCHORのロードバイクは、ユニセックスモデルとどんなところが異なるのでしょうか。軽量なカーボンフレームとディスクブレーキを装備したロングライド(長距離サイクリング向け)モデル「RL8DW」を例に、詳しく見ていきましょう。

140cm後半から跨げる&乗れるサイズ設定

政府統計ポータルサイト「e-Stat」によると、2017年のデータでは20歳男性の平均身長は171.7cm、20歳女性の平均身長は154.9cmとなっています。

情報源: 国民健康・栄養調査15 身長・体重の平均値及び標準偏差 – 年齢階級、身長・体重別、人数、平均値、標準偏差 – 男性・女性、1歳以上〔体重は妊婦除外〕 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口

ANCHORの女性向けモデルでは、小柄な日本人女性でも無理なくロードバイクに乗れるように、ユニセックスモデルよりもさらに小さなサイズを用意しています。

サドルの高さや、サドルからハンドルまでの距離などに加えて「跨ぎやすさ」も大事です。フレームの上辺(トップチューブと言います)が高い位置にありすぎると、小柄な人にとっては跨ぎにくく、信号待ちの時なども不安を感じがち。ANCHORの女性向けモデルは、小柄な女性の股下を考慮した、跨ぎやすい設計になっています。

手が小さい人でも握りやすいハンドル&レバー

ロードバイクを特徴づけるのが、この曲がった形状をした「ドロップハンドル」です。ハンドルの幅が広すぎたり、変速とブレーキを兼ねたレバー(STIレバー)が遠かったりすると、乗りにくいロードバイクになってしまいます。

そこでANCHORの女性向けモデルでは、ドロップハンドルの幅を狭めにし、前に突き出す距離や、弧を描いて下に下がる距離をコンパクトにしています。さらに、レバーも小さめのものを採用しているんです。

短いステムでハンドルを近めに

ロードバイクのハンドルは、下の写真で囲った「ステム」という部品でフレームと接続されています。このステムにも、長さのバリエーションがあります。

もちろん、女性向けモデルでは短めのステムを使用しています。

ただコンパクトなだけでなく自分に合ったものに変更できる

ハンドルやステムは、単にコンパクトなものを採用しているだけではありません。ANCHORの女性向けロードバイクでは、一部のモデルを除き、ハンドル幅やステムの長さといったサイズを複数の選択肢から選ぶことができます。選ぶといっても、基本的には専門店にお任せで大丈夫。ロードバイクを買うとき、専門店スタッフがこれらパーツのサイズも検討してくれるのです(だから、ロードバイクは専門店で買うのがおすすめです)。

短いクランクを採用

ペダルが取り付けられている棒状の部分(写真では「105」を書いてあるところ)が、クランクです。

こちらは165mmのクランク

「RL8DW 105モデル」と「RL6W 105モデル」では、このクランクの長さをフレームサイズごとに変えてあります。フレームサイズが390mmなら160mmのクランク、 フレームサイズ420mmと450mmの場合は、165mmのクランクが使われており、ここでも体格に適したサイズのパーツが採用されているのです。

幅が広くてクッション性の高いサドル

どんなサドルが合うかは、骨盤サイズなどが影響します。個人差が大きいので購入後に交換されることも多いパーツのひとつです。

それでもなるべく始めからカラダに合ったものが選べるよう、ANCHORの女性向けロードバイクでは、ワイドでクッション性の高いサドルを採用しています。

女性デザイナーが上質さを追求したカラー

ロードバイクは、見た目も大事。ANCHORの女性向けロードバイクは、女性デザイナーが、女性目線で上質さを追求してデザインしたフレームカラーを纏っています。

ラインの幅を細かく変化させて濃淡を演出したデザインで、カフェなどで休憩するときにも風景と調和することでしょう。

カラーオーダーで好きな色にもできる!

ANCHORのロードバイクは、一部のモデルを除き「カラーオーダー」もできます。

「シンプルスタイル」のデザインなら、32色と3種類の表面仕上げから自分好みの1台にすることができるのです。ANCHORのWebサイトでシミュレーションできるので、ぜひ試してみてください。

リーズナブルで乗りやすいアルミモデルもあり

ここまで「RL8DW」を例に見てきたようにANCHORの女性向けロードバイクでは、日本人女性の体格を考えた配慮がなされています。これからロードバイクを始めたいという女性のことを考えた、親切な設計なのです。

RL6W TIAGRA MODEL photo_ブリヂストンサイクル

主に紹介したカーボンフレームの「RL8DW」(税別290,000円〜)のほか、リーズナブルかつ乗りやすいアルミフレームの「RL6W」(税別125,000円〜)なども用意されているので、予算や好みに応じて選ぶことができます。

詳しくはぜひ、ANCHORの女性向けモデル紹介ページで確認してみてください。

リンク: ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社

text&photo(特記以外)_SUGAI Gen(CyclingEX

協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社