自転車が雨に濡れたら?長持ちさせる秘訣は日々の積み重ねにあった!

雨の中でも自転車に乗る必要がある人は、自転車が汚れたり錆びたりしてしまうことに悩んでいるのではないでしょうか。しかし一方で、悩みはしつつも「何の対策もしていない」という人も少なくないそうです。そこで今回は、横浜市瀬谷区にある自転車店「ブギーサイクル」代表の曽倉康介さんに、雨の日でも乗る自転車を長持ちさせる方法を聞いてみました。

ブギーサイクル・曽倉さん

自転車のメンテナンス面での雨対策は、実はシンプル!?

雨の日にも乗る自転車を長持ちさせるためには、何をしたらいい?——というBRI-CHAN編集部の問いかけに対する曽倉さんの答えは、実にシンプルなものでした。

「雨の中で自転車に乗った後に、どんなメンテナンスをしたらよいか。実は、特別なことは何もないんです。自転車を所有する上では、空気をちゃんと入れておくこと/チェーンなどに適度な注油をすること/車体を吹き上げること——の3つは、必須です。天候に関わらず、この3つは定期的に行うようにしましょう」

BRI-CHANの記事でも、定期的なメンテナンスの必要性については何度か紹介してきました。基本は、そのメンテナンスを怠らないようにすることなのです。

「雨の中で自転車に乗ると、水や汚れが各部に付着することで、塗装や部品にダメージを与えます。そんな中で自転車の劣化を防ぐには、先ほど挙げた3つのメンテナンスをこまめに行うしかありません。実際、晴れの日も雨の日も、毎日のように使われている自転車であっても、こまめなメンテナンスをされているお客さまであれば長持ちしています」

こまめなメンテナンスというと、面倒臭いというイメージがまっさきに浮かびますが、自転車を長持ちさせようと思ったらそれに勝る対策はなく、雨の中でも使うとなればなおさらというわけですね。

さて、メンテナンスをする上で曽倉さんがいくつかの注意点を挙げてくださったので、紹介しましょう。

カバーをかけたままにしない

「自転車が雨で濡れるのを防ぐためにカバーをかけて保管することもあるかと思いますが、カバーをかけたまま乗らないでおくと、カバー内部で湿気が逃げずに却って錆が進行します。とくに、雨の日に乗った後でカバーをかけたまま何日も乗らない——というのはよくありません。可能であれば、カバーをかけるのは雨が降りそうなときだけにしましょう。また、カバーをかけた際は風で倒れやすくなるので、注意しましょう」

自転車は使ってこそ長持ちする

「乗らないでおけば自転車が長持ちするかというと、そんなことはありません。例えば、チェーンに注油した後も、動かしているからこそ油がまわっていきます。とくに屋外保管で乗らずに置きっぱなしの自転車は劣化が進んでいくので、ときどき乗るようにしてあげてください」

チェーンに注油する際は自転車用チェーンオイルを適切に使う

「自転車のチェーンに市販の潤滑剤を使っているケースが多いのですが、自転車のチェーンに使えると謳ってはいても、効果が持続しないものもあります。できれば自転車専用のチェーンオイルを使用してください。また、チェーンオイルをベタベタに塗りすぎて、却って汚れを拾っているケースも見受けられます。注油した後、軽く拭き取るくらいで大丈夫です。塩梅がわからなければ、専門店でチェーンオイルを買うついでに聞いてみてください」

いかがでしたか? 雨の日にも乗る自転車であっても、メンテナンスの基本は同じ。特別なことをするのではなく、当たり前のことをいかにこまめに実行できるかが、自転車を長持ちさせるための重要なポイントとなっているのですね。みなさんもぜひ、梅雨の季節をきっかけに、自転車に愛着をもって接してみてはいかがでしょうか!? そのほうが、自転車も長持ちしますよ!

取材協力:ブギーサイクル
住所:神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷4-9-15-101
アクセス:相鉄本線「瀬谷」駅から徒歩3分
電話:045-459-9305
営業時間:10:00〜19:00
定休日:毎週木曜日、第3水曜日

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協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社