ブリヂストンサイクルのスポーツバイクブランド「ANCHOR(アンカー)」のロードバイク「RL3」シリーズは、ロングライドにチャレンジしてみたい人のためのロードバイクとして、エントリーグレードながら充実したスペックと抜群の扱いやすさ、そして乗りやすさを兼ね備えているのが魅力です。
そんなRL3の中でも、ドロップハンドルモデルとしてはもっともお求めやすい「RL3 DROP CLARIS MODEL」を詳しく紹介します。
RL3シリーズのフレーム素材はアルミです。上位モデル「RL6」シリーズの設計を踏襲しつつアルミ素材のグレードを変更することで、リーズナブルな価格ながらよく進み、そして快適な走りを楽しむことができます。
フレームカラーはストーングレー、フォレストカーキ、オーシャンネイビーの3色。
今回紹介しているのは、ストーングレーです。
組み合わされるフロントフォークは、上位モデル「RL6」と同じくコラム部分までカーボンでできており、高い振動吸収性と軽さを実現しています。
サドルは浅い溝が設けられたアンカーオリジナルのもので、ポタリングからロングライドまで対応できる快適性の高いもの。
RL3 DROP CLARIS MODELは、メインコンポーネントにシマノ・クラリスを採用しています。リアの変速段数は8段で、2020年モデルからは登坂もこなしやすい歯数のスプロケット(歯車)が備わりました。
フロントのクランクセットは、シマノの FC-RS200という製品が使用されています。小さいほうのチェーンリング(歯車)の歯数は34Tとなっていて、リアのスプロケットともども、登坂もこなしやすい構成です。
また、標準でアルミ製フラットペダルが付いています。
ブレーキにもシマノ・クラリスを採用。安価なロードバイクではブレーキをシマノ以外のメーカーとすることでコストを下げるのが常套手段(コストと一緒に性能も落ちます)。アンカーは、その点は手を抜きません。
シマノ・クラリスのデュアルコントロールレバー(ブレーキレバーとシフトレバーが一体になったもの)を装備。
そして、ドロップハンドルのまっすぐな部分には、サブブレーキレバーが備わっています。フラットハンドルのブレーキと同じように操作できるので、ビギナーにとっては安心です。
カーボン柄のバーテープがかっこいい。握り心地にもすぐれています。
タイヤは、ブリヂストンサイクルのDISTANZA(ディスタンザ)700×28Cを装着しています。
以上のようなスペックで、84,000円(税別)という価格は、なかなか悪くない——を通り越して、かなり頑張っているのではないでしょうか。もう5,000円〜10,000円ほど価格が高くてもおかしくない内容です。
さて、そんなRL3 DROP CLARIS MODELですが、短距離ではありますが実際に乗ってみた印象もお伝えしておこうと思います。
エントリーグレードということもあり、490mmサイズで10.1kgと決して軽量とは言えないRL3 DROP CLARIS MODEL。実際に持ち上げてみると、それなりの重さを感じるのは事実です。ただ、10万円以下でシマノ・クラリス搭載のロードバイクとしては平均的なところ。このクラスのロードバイクで重要なのは、持ったときの重さではなく「乗ったときにどう感じるか」です。
そういう意味では、RL3 DROP CLARIS MODELは期待以上に走りが軽いロードバイクです。最初のひと漕ぎ目からスッと前に出て、ペダルを回していけば軽やかに前に進む走りは、ビギナーの期待値を十分に上回っているのではないでしょうか。
フレームの開発には、ANCHOR独自の推進力最大化解析技術「PROFORMAT」が用いられていて、ペダルを漕いだときに無駄なく進むこの感覚には、技術的な裏付けがあります。
そして、乗り心地がすぐれているのもRL3シリーズの美点です。しっかり前に進むフレームなのに、ちょっとした段差や路面の荒れたところ、舗装の継ぎ目などで体に伝わるショックが少ないと感じます。この乗り心地なら、週末のサイクリングだけでなく、自転車通勤などで毎日乗りたいという気になります。
毎日乗るにもよし、遠くまで行くのもよし。初めてのロードバイクとして、きっとよき相棒になるでしょう。
なお、サイズ展開は390/440/490/540mmの4種類で、今回紹介しているのは490mmです。購入する際は自転車ショップと相談して、適切なサイズを選んでくださいね。
ラインナップと価格は下記のとおりです。
RL3 DROP CLARIS MODEL:84,000円(税別)
RL3 DROP SORA MODEL:107,000円(税別)
RL3 DROP TIAGRA MODEL:125,000円(税別)
RL3 FLAT:76,000円(税別)
詳しい製品情報は、ANCHORのWebサイトでどうぞ。
text&photo_SUGAI Gen(CyclingEX) 製品写真提供:ブリヂストンサイクル
協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社
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