CHeRO 20で新しい世界へ!? 意外と峠越えもいけちゃうミニベロだった!

秋に三浦半島を海沿いサイクリングして、CHeRO 20がただの「オシャレなシティサイクル」ではなく、本格的なツーリング性能を持った自転車だということがわかりました。そうなると、ブリヂストンがこの自転車をどこまで本気で作っているのか。CHeRO 20を、もっと厳しいステージで試してみたくなってしまいました。

というわけで、今回は神奈川県秦野市にあるヒルクライムのメッカ、ヤビツ峠へ。

秦野駅付近の駐車場までは自家用車輪行して、まずはスタート地点である名古木(ながぬき)交差点のコンビニへ。ボトルに水を補給して、途中で脚を攣ってリタイアしてしまわないように予防の漢方薬を飲んでおきます。

走り出してすぐに感じるのは、ペダルの驚くような軽さ。ロードバイクでは名古木の交差点の先ですぐインナーローを使う羽目になるのですが、まだ数枚ギアを残せています。もちろん、これは乗り手の脚力ではなく、CHeRO 20の小さいタイヤとギヤ比の恩恵です。

普段より明らかに踏み込みの軽いペダルをのんびり回しながら、蓑毛の坂の手前にある鳥居に到着。いつもは既に脚のライフが0になっているところなのですが、今日はまだ余裕がある感じです。

とはいえヤビツ峠のキツイ坂は、ここからが本番。序盤で最大の難所と言われる、蓑毛の坂に突入します。上る前に写真を1枚撮っておきますが、いつ見てもこの斜度は泣きたくなります……。

いつものように絶望的な気持ちでペダルを踏み込みますが、スタート直後に感じたようにペダルが重くありません。ロードバイクではダンシングしながらどうにか進む蓑毛の坂を、CHeRO 20はスルスルと上がっていってしまいます。ちなみに、ずっとシッティングのままです。

坂の手前で写真を撮って休んでいたこともあるのでしょうが、Garminの記録を見返すと蓑毛の坂のストレート登坂区間では、ロードバイクで上った時に出した今年のベストタイムと同じタイムが出ていました。ビックリ。

とはいえ、そこから先はGarminが自動停止する寸前のスローペース。ゆるゆる走って、名古木交差点から撮影時間込みで1時間12分。ようやくヤビツ峠を上りきることができました。

さて、ウインドブレーカーを着て、今度はダウンヒルステージです。上りでは気が遠くなるほどツラかった坂が、ペダルを回さなくても前に進むパラダイスに変身!溜め込んだ位置エネルギーを存分に解放しながら、コーナーを右に左に抜けて行きます。気持ちよく坂を下りながら、自分が何の不安を感じることも無く走っていることに気づきました。

ブレーキは効かせたい分だけしっかり効くし、コーナリングも安定していてフラついたりしません。必要以上にペースを落としたりする必要は、一切ありませんでした(もちろん、無茶なスピードを出さない前提で)。

途中、菜の花台の駐車場で何枚か写真を撮りましたが、見通しはあまりよくない感じで富士山も見えずじまい。せっかくなので、別の日に自転車でヤビツ峠に行ったときの写真を貼っておきます。

さて、ミニベロでヤビツ峠という無茶をしてしまったのですが、CHeRO
20はそんな無理難題もサラッとこなしてしまいました。本当にしっかりした作りの自転車なんだと、改めて実感。この辺は、さすがブリヂストン製!としか言いようがありませんね。

その辺をのんびり走るだけではなく、新しい世界に自分を連れて行ってくれる。そんな冒険の相棒にもなってくれそうです。

1点だけ重箱の隅をつつくと、やっぱりフラットバーハンドルは上半身の力が全然使えなくて厳しい思いをすること多数。

これは個人的な妄想ですが、700cのCHeRO Drop用のパーツを流用してドロップハンドル化できたりすると、洒落た外観に本格的な性能を秘めたツーリングミニベロになるのではないでしょうか。

●今回使用した自転車:CHeRO 20(税別55,800円)

<参考>ペダル一回転で進む距離 1速:2.31m、4速:3.47m、8速:6.31m

リンク: CheRO 20|chero|BRIDGESTONE GREEN LABEL

text&photo_などかず(@nadokazu)

プロフィール:広告会社勤務のWebプロデューサー。2台の自転車を所有し、週末のサイクリングと写真撮影を楽しむ。家族サービスの時間を確保するために、サイクリングは早朝が多いというお父さん。Instagramアカウントはこちら

[編集部注] 冬のヤビツ峠は積雪・凍結の可能性もあるので、気象情報には十分注意してくださいね!

協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社

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