東京都内「はたらく自転車」スナップ

自転車はパーソナルな移動手段としてだけでなく、配達業務や外回りといったビジネスの移動手段としても活躍しています。今回はそんな「はたらく自転車」を、東京都内でスナップ撮影してみました。

まずは、はたらく自転車の代表格である、こちら。

交番に配備された、警察の自転車です。

今では電動アシスト自転車も導入されているようですが、こちらは比較的オーソドックスな自転車をベースとしたもの。

リアキャリアに搭載されたボックスと、警棒や刺股、誘導棒などを持ち運べる透明な筒が、警察の自転車の特徴ですね。

よく見るとバックミラーも付いています。

そして、もうひとつ「はたらく自転車」の代表的な存在である、こちら。

郵便局の自転車です。

郵便配達の主役は原付バイクなのですが、まだまだ自転車も活躍しています。この写真を撮影したのは、銀座の真ん中。細かく立ち寄っていくには、自転車が適しているのでしょう。

しかもこちらの自転車は、ブレーキをワイヤーではなくロッドで引く「ロッドブレーキ」が使われている、少し年代物の実用車。フロントキャリアが便利そうですね。

続いて、宅配業務の自転車です。

神宮前で見かけた、こちらの自転車。某宅配事業者さん……と言いいますか、ヤマト運輸さんですが、現代の実用車である電動アシストのビジネス自転車で、リヤカーを牽引しています。

大きくて重たそうですが、電動アシストのビジネス自転車は、丈夫に作られているのでしょうね。

銀座では、別の宅配事業者さんの自転車をよく見かけました。

数ブロックを担当し、お店などを回って集荷中のようでした。夕方に銀座を歩いていると何度も同じ方を見かけましたが、少し離れると同じ会社の別の方が走っていました。

後ろには、台車も積まれていました。

そして、そんな宅配事業者さんと路地で出会う、こちらの自転車。

近年流行の出前サービスでも、自転車が活躍しています。

その先駆け的な存在である出前館さんのデリバリー業務に使われている、赤い電動アシスト自転車。

こちらは別の日に、青山で見かけました。

赤いユニフォームと赤い自転車、そしてリアボックスも赤で、適度に目立って良いですね。

さて、まだまだありますよ。

こちらは、新聞の配達中。

こちらは、外回り用でしょうか。

ブリヂストンの、昔ながらの実用車も見かけました。なぜかライトが下を向いてしまっていますが……。

こちらも、ロッドブレーキです。

そして最後に、こちらもある意味「はたらく自転車」。

東京都心部の、自転車シェアリングサービスで使われている電動アシスト自転車です。千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、大田区、渋谷区で相互利用ができるので、だいぶ利便性が高まりました。私も何度か利用したことがあります。

これは、銀座の隣町である京橋で撮影したものですが、その気になれば京橋から新宿まで、この自転車で移動することだってできるわけです。

というわけで、青山周辺や銀座界隈を少し歩いているだけだけでも、たくさんの「はたらく自転車」に出会うことができました。

たくさんの自転車が活躍しているのがわかった一方で「車道逆走」や「歩道爆走」などももチラホラ見かけたり、配達業務等でごく短時間の駐輪であったとしても「台数が集まるとまぁまぁ邪魔」だったりと、課題を感じる場面もありました。

その使われ方に改善の余地はありますが、実際に改善できればもっと便利になるはず。「はたらく自転車」にはまだまだ伸びしろがあるのではないでしょうか。

text&photo_Gen SUGAI(CyclingEX

協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社

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