さわやかに晴れた4月下旬のある日、ANCHOR(アンカー)のロードバイク「RL8D」に大型のサドルバッグを取り付けて、お気に入りのスポットまでひとっ走り。木々の中での「チェアリング」で、ゆったりした時間を過ごしてきました。
ブリヂストンのスポーツバイクブランド・ANCHORの中ではロングライド向けに位置付けられるカーボンモデル「RL8D」は、しっとりとしながらも芯のあるフィーリングで、大型サドルバッグを取り付けた状態でも楽しく走ることができました。
そしてやってきたのは、川沿いの公園にある、ちょっとした林間エリアです。この日は風がやや強かったのですが、木々に守られて少し風も和らいだ感がありますし、何より適度に日陰があるのがチェアリングにぴったり。
今回の「チェアリング」とは、司会のことではなく、椅子をもってアウトドアに出かけて、思い思いの時間を過ごすこと。以前にも一度、紹介したことがあります(こちら)。
チャリングというからには、とにかく椅子が必要になります。大型サドルバッグに忍ばせたのは、モンベルが取り扱っているヘリノックスの「チェアワン」(税込14,960円)です。
場所を決めてチェアワンを組み立てたら、腰を下ろす。それだけで、チェアリングは成立します。どこかの河川敷に出向いて、アウトドアストーブを使うなどすれば楽しいのかもしれませんが、それはちょっと「チェアリング」からは離れてしまうような気がしています。
欲張らず、のんびりした時間を過ごしたい——そう思って、お茶とおやつ、読みかけの本をもってきました。
もってきたのは、雑草について書かれた本です。
●面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ: 足元に広がる「知的なたくらみ」
著者:稲垣栄洋
発売:三笠書房
リンク: 三笠書房
とまあ、ここまでは以前紹介したTOTEBOXでのチェアリングと大差ありません。
しかし、雑草について書かれた本に目を通しているうちに、自分の周囲にある雑草ががぜん気になり始めました。
このあたりには、さまざまな「雑草」が花を咲かせていました。
気に立てかけたRL8Dの裏には、ハルジオンが咲いていました。貧乏草なんて呼ばれていますが、あらためて見ると愛らしい花です。
この白い花は名前がわかりませんでしたが、スマホで検索してみたところ「ノラニンジン」のようです。また、ムラサキツメクサ(アカツメクサ、赤クローバー)がたくさん咲いていました。
ルイボスティーを飲みつつ、チェアワンに腰掛けたまま雑草の花を撮っていたら、まったく無警戒にムクドリが通り過ぎて行きました。やっかいもの扱いされることが多いムクドリですが、あらためて見るとなかなかかわいいですね。
さて、夕方から雨が降るかもしれないということで撤収し、RL8Dで来た道を戻るわけですが、今日はどうにも路傍の雑草が気になってしまうわけで。
チェアリングをしていた場所はムラサキツメクサが多数派でしたが、途中見かけた公園では、シロツメクサとアカツメクサが共存していました。また、ピンク色のかれんな「ユウゲショウ」もたくさん咲いていました。
最後にもう少しだけRL8Dのことを書くと、今回の試乗車はシマノ・105Di2搭載モデルでした。この仕様で462,000円(税込)は、かなり魅力的。
最近のロングライド向けと言われるロードバイクがどんどん太いタイヤに対応していって「オールロード」などと呼ばれるようになっているのと対比すると、このRL8Dはまだ「ロードレーサー」っぽさが残っている仕様と言えます(タイヤは700×28C)。しかし快適性が高いうえによく進み、乗りやすいロードバイクであり、その点では間違いなく「サイクリングを楽しむため」のロードバイクです。
個人的には、このRL8Dでもっと遠くまで出かけてチェアリングを楽しみたいなと思いました。
●ANCHOR RL8D 105 MODEL(Di2)
価格:462,000円(税込)
リンク: RL8D | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社
関連記事
text&photo_SUGAI Gen(CyclingEX)
協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社