ANCHORのエントリーグレードに、フラットハンドルの自転車が2種類あります。
ひとつは、RL1。
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そしてもうひとつが「RL3 FLAT」です。
この両者の違いを見ていきましょう。
ブレーキが違う
いちばんわかりやすい違いは、RL1は油圧式ディスクブレーキ、もしくは機械式ディスクブレーキを搭載しています。
金属製のブレーキパッドがディスクローターを押さえつけることで、制動します。
一方のRL3 FLATは、キャリパーブレーキを採用しています。
ゴム製のブレーキシューが、リムに押し当てられることで制動します。
ディスクブレーキには、雨天時の制動力低下がリムブレーキよりも少ないというメリットがあります。一方でリムブレーキは、重量が軽く取り扱いも容易というメリットがあります。
なお、ディスクブレーキのメリットについては別記事にまとめていますので、あわせてごらんくださ。
タイヤの太さが違う
RL1とRL3 FLATでは、タイヤの太さも違います。
RL1は「700×32C」という太さのタイヤが使われています。
クロスバイクとして見れば、標準的な太さです。
一方RL3 FLATは、RL1よりも細い「700×28C」というサイズです。
一昔前のロードバイクとしては太めですが、2024年現在においては標準的、といったところでしょうか。
RL1のほうは、もう少し太い700×35C程度までは装着できるでしょう。一方RL3 FLATは、標準の28Cより太いタイヤは、ちょっと厳しいです。
ギアが違う
RL1は、前3段×後ろ8段の24段変速。
RL3は、前2段×後ろ8段の16段変速。
ただし、どちらが優れているとか、劣っているとかは考える必要はないでしょう。
RL3 FLATはドロップハンドル化できる
RL1は「クロスバイク」にカテゴライズされており、そのフレーム設計は、標準装備のフラットハンドルのまま乗ることが前提になっています。
一方RL3 FLATは、兄弟モデル「RL3 DROP」のフラットハンドルバージョンという位置付けであり、フレームの設計はFLATとDROPで共通。FLATで慣れたらドロップハンドルに換装することも視野に入ります。
フラットハンドルとドロップハンドルとでは、ドロップハンドルの方が「握る位置」が遠くなります。フラットハンドルとドロップハンドルで、サドルからハンドルの距離を同じにしようとすると、フラットハンドルの方がフレームやステムの長さが長くなります。
したがって、フラットハンドル専用に設計されたフレームを単にドロップハンドルに換装すると、ハンドルが遠くなりすぎます。DIY好きな方がクロスバイクをドロップハンドル化する際に、この点に気づかず失敗するケースが多いようです。
RL3 FLATは、RL3 DROPとフレームが共通です。つまり、フラットハンドルとして乗るには、ハンドルが近めです。しかし、ドロップハンドルに換装した際には、ちょうどよい距離になります(もちろん、フラットハンドルで乗り続けても問題ありません)。
RL1はスタンドが標準装備
RL1もRL3 FALTも、電池式のLEDヘッドライトとベルが付属しています。
そして、RL1にはキックスタンドも付属しているのが特徴。
RL3 FLATにも社外オプションのキックスタンドを後付けできますが、やはり最初から付いているのは便利です。
RL3 FLATのほうが軽い
ディスクブレーキは、キャリパーブレーキよりもどうしても重たくなります。RL1とRL3 FLATの重量を比較すると、やはりRL3 FLATのほうが軽いです。
完成車重量を比較すると、下記のようになります。
RL1(油圧式):11.7kg(470mm/スタンド、ワイヤー錠、ランプ類除)
RL3 FLAT:10.0kg(490mm)ペダル付き
RL1は3年間盗難補償付き
RL1には、3年間の盗難補償があります。これは安心ですね。RL3 FLATには盗難補償は付きません。
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情報源: 各種補償制度、防犯登録 | お客様サポート | ブリヂストンサイクル株式会社
RL1のほうが安価
最後に価格を比較。
RL1 機械式ディスクブレーキモデル:77,000円(税込)
RL1 油圧式ディスクブレーキモデル:80,000円(税込)
RL3 FLAT:104,000円(税込)
どちらを選ぶかは、完全に個人の好みだと思いますが、強いて言えば、ディスクブレーキの自転車に魅力を感じるなら「RL1」です。価格差が少ないことから、油圧式ディスクブレーキの方が個人的にはおすすめ。
一方で、軽快な自転車が欲しい人、将来ドロップハンドルに換装してみたい人は、RL3 FLATがおすすめです。
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text&photo(特記以外)_SUGAI Gen(CyclingEX)