ブリヂストンサイクルの街乗りスポーツ自転車「CHeRO」は、クロモリフレームやレザーテイストのパーツによるクラシカルなスタイルが特徴です。しかし、CHeROがクラシカルなのはスタイルだけではありません。
こちらが、CHeROの700Cモデル。フレームのダウンチューブと呼ばれるところに付いている、あるパーツに着目します。
これ、CHeROの変速レバー(シフター)なんです。ダウンチューブに取り付けられているので、ダンチューブシフターなどと呼ばれます。
ハンドルとの位置関係を見ると、だいぶ離れた場所にあります。そのため、変速するためには一度ハンドルから手を離す必要があります。一昔前のスポーツ自転車(主にロードバイクやツーリング車)では当たり前だった装備で、CHeROはスタイルだけではなく操作系もあえてクラシカルなものとしています。
例えば、かつての名車「ロードマン」シリーズにも、ダンチューブシフターが使われていました(家の写真は「ロードマン・スカラ」。)
他にはどんなシフターがあるのか、一般的なものを見ていきましょう。
こちらは、ハンドルグリップの根元に備わり、握ったまま回すことで変速する「グリップシフト」です。シティサイクルからクロスバイクまで、幅広く採用されています。
一方こちらは、クロスバイクで一般的な、指で押して操作するシフター。
そしてこちらは、ロードバイクでおなじみのブレーキレバーと一体になったシフター。シマノ製品ですと「デュアルコントロールレバー」や「STI」と呼ばれます。
そして、こんなものもあります。
ダウンチューブシフターを、専用の台座でハンドルステム付近に取り付けたもの。右側のレバーがリア用で、左側のレバーはフロント用。
これ、実はCHeROのドロップハンドルモデルで採用されているシフターです。
CHeROに採用されているシフターは、フラットハンドルにしろ、ドロップハンドルにしろ、いちどハンドルから手を離さないと操作できません。これを「不便だ」と感じる人もいるでしょう。しかし、レバーをカチカチと動かして変速することで、「自転車を操作している」という感覚が得られるのです。
これこそが、CHeROがクラシカルなシフターをあえて採用する理由です。レバーがある場所をカラダが覚えてしまえば、容易に操作できます。少し練習すれば、大丈夫です。
CHeROシリーズについての詳細は、下記リンク先からどうぞ。
text&photo_Gen SUGAI(CyclingEX)
協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社
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