ブリヂストンのスポーツバイクブランド「ANCHOR(アンカー)」から登場したクロスバイク「RL1」に、社外品のフェンダー(泥除け)を追加するなどして通勤仕様にカスタムしてみました! 本格的なスポーツサイクリングのための入門といった色が濃いRL1ですが、なかなか実用的になったと思います!
RL1は、キックスタンドや前後ライト、カギを標準装備するなどして利便性の高さを謳っていますが、一方でフロントバスケットやリアキャリア、前後のフェンダーといった、自転車通勤をする上で多くの人が「欲しい」と思うオプションが、メーカー純正では用意されていません。
それはこのRL1が「走りに振った」クロスバイクだからとも言えるのですが、この軽快かつ乗りやすいクロスバイクに実用性を加味すれば、最強の通勤自転車になるのでは——そんなふうに思います。そこで今回は「基本編」として、毎日使うのであればぜひ欲しい「フェンダー(泥除け)」の取り付けをメインにしたカスタム例を紹介しましょう。
前後フェンダー(泥除け)装着で「RL1通勤快速仕様」を作る
先に結論からお見せしますと、上の写真のようになりました。具体的なポイントを紹介していきましょう。使用した製品のリストは、最後に掲載しています。
フロントフェンダー
毎日の通勤で自転車を使うのであれば、前後のフェンダー(泥除け)はぜひ欲しいところ。しかし、RL1にはフェンダーを取り付ける台座がありません。
そこで、フレームのダウンチューブと呼ばれるところに、簡易的なフェンダーを取り付けることにしました。中央に見える板状のものがそれで、今回使用したのは「BBB マッドキャッチャー2」という製品です。ダウンチューブに、ゴムバンドで簡単に着脱できます。
このような簡易的なフロントフェンダーでも、前輪の跳ね上げをだいぶ受け止めてくれます。
リアフェンダー
続いて、リアフェンダー。やはり通常のフェンダーを取り付けるのは難しいので、シートポストに取り付けるタイプを選択しました。
使用したのは「BBB ロードキャッチャー2」です。シートポストにバンドで容易に着脱ができ、細かな角度調整も可能です。これで雨の日も安心!
ライト
RL1には乾電池式のヘッドライトとリアの反射板が標準装備されていますが、使い勝手を考えてUSB充電式のヘッドライトとテールライトを取り付けました。
ヘッドライトは「OWLEYE(オウルアイ)ハイラックス30」。路面が見やすい配光で、150ルーメンの強モードで4時間、50ルーメンの通常モードなら10時間の点灯が可能です。
テールライトは「TOPEAK(トピーク)テール ルクス 30 USB」。2つのLEDをもち、上点灯/下点滅のモードで3.5時間使えます。
ボトルケージ
初夏ともなれば、自転車通勤の際には脱水症状に気をつけなければいけません。そこで、手軽に水分補給ができるように「ボトルケージ(ドリンクホルダー)」を取り付けましょう。RL1には自転車用ボトルを取り付けるボトルケージ台座がふたつ備わっています。
自転車用のボトルはキャップを開け閉めせずとも飲めるのが便利ですが、クロスバイクを自転車通勤をメインに使いたい人であれば、自転車用ボトルよりも500ml〜550mlほどのペットボトルを携行したいのではないでしょうか。というわけで、手元にあったサイズ可変のボトルケージにしてみました。
左上写真の「TOPEAK モジュラーケージ Ⅱ」は、直径63~74mmに対応。右上写真の「TOPEAK モジュラーケージ EX」は直径51~73mmに対応。今回は、ダウンチューブに取り付けたモジュラーケージ Ⅱにはペットボトルを、シートチューブに取り付けたモジュラーケージ EXには次に紹介するツールバッグを入れました。
ツールバッグ
自転車通勤の際には、パンクなどのトラブルに対応するために、予備のチューブとタイヤレバー、携帯工具を携行しておくと安心です。それらを携行する方法はいろいろありますが、今回はボトルケージに入れられるツールバッグをご提案。
「TOPEAK ケージパック」に、タイヤレバーと携帯工具、予備チューブを入れました。あまり太いチューブ(もしくはゴムが厚いチューブ)だと収まらないので、その点だけはご注意を。今回用意した700×32C用のチューブは、収まりました。
駐輪場に長時間置くときなどに盗難が心配であれば、カバンに入れて持ち運ぶとよいでしょう。
携帯ポンプ
タイヤレバーや予備のチューブを携行しても、空気入れがなければパンク修理(チューブ交換)はできません。
そこで、携帯ポンプを用意しましょう。今回使用したのは「TOPEAK ピーク DX Ⅱ」です。小型ですが、使用時はハンドル部をT型にすることで、ポンピングがしやすいのが特徴です。ボトルケージ台座に取り付けるアタッチメントが付属しているので、ボトルケージといっしょに取り付けました。
ディレイラーガード
スポーツ自転車のリアディレイラーガード(後ろの変速機)は、繊細な部品です。自転車が倒れたり何かがぶつかったりすると、取り付け部品が変形するなどして変速の調子が狂ってしまいます。また、ポッキリ折れたりすれば、走行不能に陥ります。
そこで、ディレイラーガードを取り付けてみました。「KCNC ディレーラーガードキット」は、機能とデザインにこだわったパーツブランド・KCNCの「らしさ」に溢れた一品。もちろん、自転車が横倒しになってしまっても、リアディレイラーをしっかり守ってくれます。
走りの軽さが魅力のRL1に前後フェンダーを装着することで、実用性が高まりました。
これで、雨の日はもちろん、雨上がりで路面が濡れているときも安心です。RL1は雨の日でもブレーキの効きが落ちにくいディスクブレーキを採用しているので、その強みがよりいっそう生きるクロスバイクとなりました。
次の機会があれば、リアキャリアを装着するなどして、積載性をプラスするカスタムにチャレンジしてみたいと思います。
今回使用した自転車
※価格とスペックは記事掲載時点のものです
●ANCHOR RL1 ALTUS MODEL 油圧式ディスクブレーキ
フレームサイズ:420mm、470mm、520mm
カラー:オーシャンネイビー、フォレストカーキ、ストーングレー、ヘイズホワイト
重量:11.5kg(470mm、ペダル付き)
価格:60,000円(税別)
※ワイヤー錠、LEDランプ(ヘッドライト)、ベル、リフレクター付属
※3年間盗難補償付き
リンク: RL1 | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社
今回使用したパーツ&アクセサリー
※価格はすべて税込で、記事掲載時点のものです
フロントフェンダー BBB マッドキャッチャー2:1,320円 製品情報
リアフェンダー BBB ロードキャッチャー2:2,200円 製品情報
ヘッドライト OWLEYE ハイラックス30:4,235円 製品情報
テールライト TOPEAK テール ルクス 30 USB:4,070円 製品情報
ボトルケージ TOPEAK モジュラーケージ Ⅱ:1,430円 製品情報
ボトルケージ TOPEAK モジュラー ケージ EX:968円 製品情報
ツールバッグ TOPEAK ケージパック:3,850円 製品情報
携帯ポンプ TOPEAK ピーク DX Ⅱ:3,080円 製品情報
ディレイラーガード KCNC ディレーラーガードキット ブラック:2,695円 製品情報
記事協力:drawer THE BIKE STORE、ブリヂストンサイクル、マルイ、ライトウェイプロダクツジャパン
text&photo(特記以外)_SUGAI Gen(CyclingEX)
協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社