ブリヂストンサイクルのスポーツバイクブランド「ANCHOR(アンカー)」から発売されているクロスバイク「RL1」は、スポーティな走りが魅力。そのRL1に積載性能をプラスして、通勤・通学やサイクリングをより快適にするカスタムを試みました。
ANCHOR RL1は、シャープな走りと安心して止まれるディスクブレーキが魅力。さらにはライト、ベル、ロック(カギ)、そしてサイドスタンドを標準装備し、実用性にも配慮しています。ただ、もともとがスポーツ性能を重視した作りであるせいか、いくつか割り切ったところがあります。そのひとつが、フェンダー(泥除け)やキャリアを取り付けるための台座が備わっていないことです。
とはいえ、解決策はあります。以前には、取り付け台座がないRL1にも使える前後のフェンダーを紹介しました。
関連記事: ANCHORのクロスバイク「RL1」を自転車通勤仕様にカスタム! – BRI-CHAN
※上記記事で使用しているRL1は2021年モデル
そして今回は、RL1にリアキャリアを取り付けてみることにしました。先に結果をお見せすると、仕上がりはこんな感じです。
リアキャリアだけでなく、サイドバッグも取り付けてみました。荷物があるときでも背中をフリーにして自転車に乗ることができますし、降りた後はバックパックとしても使えるすぐれものです。
それでは、詳細を紹介していきます。
まずは、リアキャリア。今回利用したのは「TOPEAK(トピーク)エクスプローラー チューブラー ラック(ディスクブレーキ対応型)」です。
ディスクブレーキを搭載した自転車は、フレームのリアエンド(後輪の車軸があるところ)付近が広がっているなどの理由で、通常のリアキャリアが取り付けられない場合があります。そこで、リアキャリア下部の左右に余裕を持たせた構造としているのが「ディスクブレーキ対応型」の特徴です。
天板があるタイプなので、フェンダーとしての役割もある程度は果たしてくれます。また、この天板部分にはTOPEAKから発売されているトランクバッグ等をワンタッチで取り付けできます。
TOPEAK エクスプローラー チューブラー ラック(ディスクブレーキ対応型)
価格:5,610円(税込)
リンク: Explorer Tubular Rack (w/disc mounts) [ エクスプローラー チューブラー ラック (ディスク ブレーキ対応型/バインダー付) ] / TOPEAK トピーク
さて、RL1のフレームにはリアキャリアの上部を固定するための台座が備わっていません。そこで登場するのが、こちらのパーツ。
シートポストを固定するシートクランプ(ANCHORのカタログでは「シートピン」と記載)を、シートクランプとキャリアダボ(台座)が一体化した「GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ)キャリアーダボ付 シートクランプ」に交換しました。複数サイズが発売されていますが、RL1には「Ø31.8mm」を用います。
リアキャリアの取り付けがバッチリ決まり、これで荷物を積んだツーリングもOKです!
GIZA PRODUCTS キャリアーダボ付 シートクランプ
価格:1,210円(税込)
リンク: Seat Clamp w/Carrier Eyelet キャリアー ダボ付 シートクランプ|GIZA PRODUCTS ギザ プロダクツ
続いては、ふだん使いにぴったりなサイドバッグです。サイドバッグとは、リアキャリアの側面に取り付けるバッグのこと。左右セットになっていれば「パニアバッグ」と呼ばれますが、今回用意したのは基本的に片側だけで使うタイプのものです。
「ADEPT(アデプト)アーバナイト」という製品です。防水生地(完全防水ではない)とロールアップクロージャーを採用しています。これをキャリアの片側に取り付けています。
取り付け方法は、キャリアの上部2カ所と下部1カ所に、ベルクロテープで固定するという簡単さ。サイドバッグやパニアバッグにはゴツいフックが備わっていることが多いのですが、アーバナイトはベルクロテープを用いています。
実はこのアーバナイト、リアキャリアから取り外したときは、収納されているショルダーストラップを引っ張り出せば、バックパックとして使えます。背中と接する面にフックがないので、背負ったときにゴツゴツとした不快感がありません。
容量20リットルなので、これくらいの荷物は余裕です。
暑い夏はもちろん、重ね着をする秋冬も、荷物を背負って背中が汗で蒸れるあの不快感から解放してくれる、おすすめアイテムです。カラーはRL1に使用した「ブラック」と、もう1色「スレートネイビー」があります。
ADEPT アーバナイト
価格:9,790円(税込)
リンク: Urbanite アーバナイト|ADEPT アデプト
というわけで改めて、RL1にリアキャリアとサイドバッグを取り付けた全体像がこちらです。スポーティなRL1が、多用途性を手に入れた!
注意点としては、リアキャリアの片側にだけ荷物があるので、左右のバランスが変わることが挙げられます。走行中、右に曲がるときと左に曲がるときとでは、少し感覚が異なるのです。また、荷物が重たいと駐輪した際に自転車が倒れやすくなる点にも気をつけましょう。自転車から離れる際は、バッグをキャリアから取り外して携行することをおすすめします。今回使用したADEPT アーバナイトは、せっかく背負えるわけですしね。
ちなみに、今回使用したRL1は、2022年モデルの新色「ミッドナイトブラック」で、これが筆者個人的にはかなりツボ。いわゆる艶消し黒、マットブラックです。BRIDGESTONEロゴは輝度の高いシルバーで、目立ちます。
今回使用した自転車:ANCHOR RL1 ALTUS MODEL 油圧式ディスクブレーキ(2022年モデル)
価格:72,000円(税込)
リンク: RL1 | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社
関連記事: ANCHORのクロスバイク「RL1」を自転車通勤仕様にカスタム! – BRI-CHAN
※上記関連記事は2021年モデルのものです
記事協力:ブリヂストンサイクル、マルイ、たかだフレンド
text&photo_SUGAI Gen(CyclingEX)
協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社