ブリヂストンから発表された新型クロスバイク「XB1」。今回はそのXB1と、同じくブリヂストンから発売されているクロスバイク「TB1」の違いを紹介します。
CYLVA F24の後継モデルとして登場したXB1ですが、ブリヂストンのラインナップを見ると他にもいくつかクロスバイクがあります。
その中でも、とくにXB1と価格が近く見た目も似ているのが「TB1」です。この両者がどう違うのかは、自転車に詳しい人でないとわからないのではないでしょうか。今回は2台を細かく比べてみたいと思います。
[2023/1/16] 本記事掲載のあと、スペックと価格が変更されています。詳細はメーカーのWebサイトでご確認ください。また、XB1の2023年モデルを写真で紹介する記事を掲載しました。下記リンクからごらんください。
以下、オレンジの車体が「XB1」、ブラックの車体が「TB1」です。
TB1の実用装備
ここで紹介するのは、TB1だけに標準で用意されている実用装備。
ひとつは「サークル錠」です。シティサイクルに付いているカギ(ロック、錠)と同じですね。駐輪場にとめたらサッとロックできるので、便利です。
なお、XB1にはワイヤーロックが標準装備されています。
ちなみに、XB1もTB1も3年間盗難補償がついているので、万が一の際も安心です。
もうひとつは、泥除け(フェンダー)です。シティサイクルでは当たり前の泥除けも、スポーツ自転車ではオプションだったり、そもそも取り付けることが難しかったりすることがあります。TB1なら最初から泥除けがついているので、安心です。
XB1の場合、泥除けは別売オプションが用意されています。
重量とサイズ展開、価格
重量を比べてみましょう。XB1は11.6kg〜11.8kg、TB1は15.1kg〜15.3kgとなっています。どちらも、標準装備品を含んだ重量です。
XB1はスタンドやライトなどの標準装備品が590gあり、それを考えるとなかなか軽量なクロスバイクと言えます。一方TB1のほうも、ハブダイナモや前後のフェンダーなどを装備した上での重量ですから、悪くはないです。
サイズ展開は、XB1が4種類で、いちばん小さいサイズは身長138cmから対応。TB1は2種類のサイズを用意し、小さいほうのサイズは身長146cmから対応します(身長はともに目安)。
価格は、下記のとおりです。
XB1:64,000円(税込)
TB1:57,000円(税込)
本記事掲載のあと、スペックと価格が変更されています。詳細はメーカーのWebサイトでご確認ください。
まとめ
XB1とTB1を比較してみると、見た目は似ていますが、中身は結構違うことがわかります。XB1はスポーツ自転車らしいパーツ構成で、対するTB1はシティサイクルらしさをもっています。
その違いが意味するのは、XB1は「本格的なスポーツ自転車に扱いやすさをプラスした、クロスバイクらしいクロスバイク」であり、TB1は「シティサイクルの実用性とクロスバイクのスポーティさを融合した、シティサイクル寄りのクロスバイク」ということ。
筆者の見解としては、メインの用途は街乗りでも、暮らしの中にスポーツ自転車を取り入れたい、通勤や通学だけでなく週末にはちょっと遠くまでサイクリングを楽しみたい——という人にはXB1が、そして通勤や通学などで毎日使える、ちょっとスポーティだけど堅実でタフな相棒が欲しい——という人にはTB1がオススメです。
また、スポーツ自転車用のさまざまなパーツを使ってカスタムを楽しみたいという場合は、スポーツ自転車の文脈で作られたXB1のほうが向いているということも、付け加えておきましょう。
みなさんは、どちらを選びますか?
●XB1
サイズ:390mm、440mm、490mm、540mm
重量:11.6kg〜11.8kg
価格:64,000円(税込)
リンク: エックスビーワン | スポーツ向け自転車 | 自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社
[2021/12/21 追記]
残念ながら発売が2022年6月の見込みと、大幅に延びてしまいました。
情報源: XB1発売再延期に関するお知らせ|お知らせ 2021|ブリヂストンサイクル株式会社
●TB1
サイズ:420mm、480mm
重量:15.1kg〜15.3kg
価格:57,000円(税込)
リンク: TB1 | スポーツ向け自転車 | 自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社
[2023/1/16] 本記事掲載のあと、スペックと価格が変更されています。詳細はメーカーのWebサイトでご確認ください。また、XB1の2023年モデルを写真で紹介する記事を掲載しました。下記リンクからごらんください。
text&photo_SUGAI Gen(CyclingEX)
協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社