ANCHORのクロスバイク「RL1」にバイクパッキング装備を追加してみる

春は、自転車通勤や、趣味としてのスポーツ自転車を始めるのにぴったりな季節。新たにクロスバイクを手にいれたという人も多いことでしょう。

ANCHOR RL1(今回装着しているヘッドライト/テールライトは、社外品やオプション品です)

一方で、クロスバイクやロードバイクに乗り始めると、シティサイクルとは異なる使い勝手に困惑する場面もあるかもしれません。「荷物の積載」も、そのひとつではないでしょうか。

例えばこちらのクロスバイク「ANCHOR RL1」は、ブリヂストンのスポーツバイクブランド「ANCHOR」が今まで培ってきた技術が注ぎ込まれた、走行性能の高さが魅力。さらに、ライトややスタンドが標準装備されており、普段使いへの配慮もあります。

ただ、同じくブリヂストンから発売されているクロスバイク「XB1」とは異なり、前カゴ(バスケット)の取り付けには対応していません。

そこで以前、RL1で荷物が積めるようにする方法のひとつとして「リアキャリア+サイドバッグ」という提案をしました。

上記の記事は、たくさんの方に参考にしていただけているようで、ありがたい限りです。

一方で「リアキャリアを取り付けるほどでもないんだよな……」という方も、いるのではないでしょうか。そこで今回は、自転車のフレームやシートポスト等にバッグを装着する「バイクパッキング」のアイテムを紹介します。それも、ロングツーリング用よりも「お手軽さ重視」で選んでみました。

例えば、「アウトドアグッズを詰め込んで、外でお湯を沸かしてコーヒーを飲む」とか「マイタオルと着替えを入れて、サイクリング先で温泉に入りたい」、「パンク修理キットや予備チューブに加えて、万が一に備えてレインウェア上下一式を携行したい」といったようなケースを想定しています。

先に、今回紹介するアイテムをRL1に取り付けた様子をお見せしましょう。こんな感じで、自転車に取り付けるバッグをメインに紹介していきます。

まずは、大型サドルバッグ「BBB バイクパッキング シートサプライ」です。

「大型」と書きましたが、バイクパッキング用のサドルバッグとしては「中型」といったところでしょうか。大きすぎないところがよいと思います。防水仕様のドライバッグは、容量が5リットルあります。

輪行袋、ウィンドブレーカーやレインウェア、ちょっとしたアウトドアグッズなどを収納するのはもちろん、サイクルジャージ&パンツでサイクリング中、飲食店に入りたいときのためにハーフパンツを忍ばせておく——なんて使い方もできます。

●BBB BIKE PACKING SEATSUPPLY
価格:11,000円(税込)
リンク: BIKE PACKING SEATSUPPLY BSB-146 – ライトウェイ – P&A


次に紹介するのが、フレームバッグです。

今回使用したのは、モンベルの「フレームポーチ M」です。トップチューブとシートチューブに、ベルクロストラップで取り付けます。サドルバッグにたくさん荷物を入れた際、携行必需品である携帯工具や予備チューブ、携帯ポンプ、そしてワイヤーロックなどをこちらに収納するとよいでしょう。

●モンベル フレームポーチ M
価格:3,740円(税込)
リンク: モンベル | オンラインショップ | フレームポーチ M


続いて紹介するアイテムは、サイクリング用のドリンクボトルを携行するための「ボトルケージ」です。今回使用したのは、サドルバッグと同じメーカー・BBBの「デュアルアタック」というもの。

自転車にフレームバッグを取り付けると、ボトルをボトルケージから取り出す際に、フレームバッグにぶつかりやすくなります。しかしデュアルアタックは、上方向だけでなく、横方向にもボトルを取り出せます。しかもこの製品は、パーツの取り付け位置を変えることで「右出し」にも「左出し」にもできるのが特徴です。

今回使っているフレームバッグ、そしてRL1のフレームサイズであれば、空間に余裕があるので、横から取り出せるタイプが必須というわけではありません。しかし、より大きなフレームバッグを使う際や、フレームサイズやデザインの関係でスペースに限りがある際には、かなり便利です。

●BBB DUAL ATTACK
価格:2,200円(税込)
リンク: DUAL ATTACK | BBC-40 – ライトウェイ – P&A


というわけで、改めて完成形を眺めてみます。

クロスバイクは普段のアシに使われるケースが多いとは思いますが、こうやってバイクパッキング用の装備をいくついか取り付けるだけでも、旅の雰囲気が出てきますね。

今回装着しているヘッドライト/テールライトは、社外品やオプション品です

クロスバイクは、通勤や通学にぴったりであることはもちろん、シティサイクルよりも楽に遠くまで行くことができます。慣れてきたら「小さな旅」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

●ANCHOR RL1
機械式ディスクブレーキモデル:77,000円(税込)
油圧式ディスクブレーキモデル:80,000円(税込)
リンク: RL1 | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社

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協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社