ブリヂストンのクロスバイク「XB1」と「ANCHOR RL1」はどう違う

ブリヂストンのクロスバイクには、シティサイクル寄りのものから純スポーツバイク的なものまでいくつか種類があります。今回紹介する「XB1」と「ANCHOR RL1」は、後者のスポーツバイクらしいクロスバイクです。

XB1

この、ふたつのクロスバイクのあいだには、共通点もあれば、異なる点もあります。

ANCHOR RL1(写真の車体には付属品とは異なる前後ライトを装着)

要所を見比べて、両車の立ち位置の違いを明らかにしていきましょう。

同じ:どちらもアルミフレーム+アルミフォークのクロスバイクである

XB1もRL1も、アルミ製のフレームに、同じくアルミ製のフロントフォークが組み合わされています。これは、7〜8万円台のクロスバイクとしては一般的と言えるでしょう。アルミフレームは軽量で、錆びにくいのが特徴です。

付け加えると、XB1とANCHOR RL1は、タイヤの径や太さも同じです。タイヤのサイズとしては「700×32C」という表記で、クロスバイクとしてはごくふつうのものです。

同じ:24段変速である

細かなパーツの違いはあるものの、XB1もRL1も、前が3段、後ろが8段の24段変速を搭載しています。平地の巡航も急な坂道も、幅広くカバーできます。

同じ:シマノ製パーツを多用

変速やブレーキといった走行性能に関わる主要なパーツに、日本メーカーのシマノ製が多く採用されています。いわゆる「フルシマノ」と言って差し支えない構成です。シマノのパーツが多く使われていることのメリットは、少し古い記事ですが下記のリンク先でどうぞ。

「シマノ製以外の安価なコンポーネントが使われていたり、それらとシマノ製がミックスされていたりすると、やはり性能が落ちるんです。例えば、ギアチェンジしたときにスムーズに決まらなかったり、ブレーキの効きがシマノ製と比べて劣っていたり。リンケージサイクリングで導入するスポーツサイクルは、お客様に安心して乗っていただきたいので、シマノ製以外のコンポーネントが付いていたとしてもシマノ製に交換しています」

情報源: 自転車の達人に聞いてみた!「フルシマノってどういう意味? 何が良いの?」 – BRI-CHAN

同じ:ライト、ベル、スタンド、ロックを標準装備

XB1とRL1のどちらも、クロスバイクでは別売であることが多い、ヘッドライト(電池式)とスタンドが標準装備。もちろんリフレクターや、ベルも付属しています。また、ワイヤー式のロック(鍵)も付属しているので、買った状態でそのまま乗ることができます。

違う:ブレーキの種類

XB1とRL1の大きな違いは、ブレーキです。

XB1には「Vブレーキ」が使われています。軽くて扱いやすいのが特徴です。

RL1には「機械式ディスクブレーキ」もしくは「油圧式ディスクブレーキ」が搭載されています。雨の日でも制動力が変化しにくいのが特徴です。

違う:フェンダー(泥除け)などのオプションへの対応方法

XB1には純正オプションで、タイヤを大きく覆う「フルフェンダー」が用意されています。

一方RL1にはフルフェンダーを取り付けるための台座がなく、簡易フェンダーを用いるか、台座がなくても取り付けできるタイプのフェンダーを用いる必要があります。

キャリアの取り付けについても違いがあります。XB1はキャリアの取り付けに使う台座がありますが、RL1には台座がありません。

RL1にキャリアやフェンダーを取り付けるには、少々工夫が必要です。

違う:サイズ展開と適応身長

XB1やRL1のような価格帯、具体的には6万円を超えてくるあたりから、同じ自転車でもフレームサイズが選べるようになるのが一般的です。

XB1は4サイズ展開で、いちばん小さい390mmサイズ(写真)は138cm~151cmに対応

XB1は、390mm/440mm/490mm/540mmの4種類が用意されています。いちばん小さい390mmサイズは、身長138cmから対応(目安です)。いちばん大きい540mmサイズは、身長187cmまで対応します(同じく目安)。

ANCHOR RL1は420/470/520mmの3サイズで、いちばん小さい420mmの適応身長は150〜165cm
写真は、真ん中の470mmサイズ

RL1は、420mm/470mm/520mmの3サイズ展開。420mmは身長150cmから対応、520mmは身長185cmまで対応です(適応身長は目安)。

違う:XB1はBAAマーク付き

XB1

XB1は、自転車の安全基準である「BAA」に適合しています。といっても、BAA適合でなければ危ないのかというと、そういうことではありません。

では「なんのためにBAAマークがあるのか」ということなんですが、XB1とRL1とでは、XB1のほうがより「一般層向け」「普段使い向け」の性格が強く、安全性をわかりやすく示す必要がある——という理解でよいでしょう。

同じ:普段使いもサイクリングも楽しめる走行性能

再び、共通点を紹介します。

XB1もRL1も、普段使いからサイクリングまで、幅広く対応できます。乗りやすく、短い距離をキビキビ走るもよし、ちょっと遠出してみるもよし。どちらかといえばRL1のほうが「より、スポーティ」ではありますが、XB1の走りもなかなかのものです。

同じ:今どきのクロスバイクとしてはリーズナブル

近年はクロスバイクもだいぶ価格が上昇していますが、そんな中でXB1とRL1は、スペックを考えるとお買い得感があります。

価格は下記のとおりです。

XB1:72,000円(税込)
RL1 機械式ディスクブレーキモデル:77,000円(税込)
RL1 油圧式ディスクブレーキモデル:80,000円(税込)

同じ:3年間の盗難補償付き

最後に紹介する共通点は、3年間の盗難補償。

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情報源: 各種補償制度、防犯登録 | お客様サポート | ブリヂストンサイクル株式会社

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以上、ブリヂストンのクロスバイク「XB1」と「ANCHOR RL1」の共通点と違いを、ざっくりと紹介しました。両者(両車)で検討している方の参考になれば幸いです。

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