週末限定特急で、山奥にパンを食べに行く

松本市への輪行手段を検討しているときに、CyclingEXさんから教えてもらった特急「はまかいじ」。横浜と松本までを結ぶ列車なのですが、なんとオンシーズンに週末の2日間だけの限定運行という、珍しい特急なんだとか。

普段使いしている横浜線を、特急に乗って走る。この非日常感は、自転車の楽しみを倍増させてくれるに違いありません。そんなわけで、「はまかいじ」にCHeROを積んで山奥の人気パン販売店に、美味しいパンを食べに行くことにしました。

日曜日の朝、横浜駅・京浜東北線ホーム。通勤列車がひっきりなしに発着する中、特急「踊り子号」に使われているのと同じであろう形式の電車が滑り込んできました。場違いな感じに戸惑いつつ乗車して、座席の後ろにCHeROを滑り込ませます。

「はまかいじ」の車内は、昭和を感じさせる造作が満載。あちこち見て回りたいところですが、今回は橋本までのショートトリップ。アッという間に到着です。

発車していく「はまかいじ」を、終点まで乗っていたい…と思いながら見送って駅を出ます。CHeROを組み立てて走り出すと、すでに初夏の陽射し。沿道は、桜や菜の花が満開です。

山の方に向かって走り続けるルートなので上り坂が多めになりますが、軽いギヤでゆっくり走ればヘトヘトになるようなこともありません。

橋本駅から、およそ12km。到着したのは、宮ヶ瀬ダムにほど近い山の中にある「オギノパン」。

ここは「丹沢あんぱん」が有名ですが、今日の目的はこのお店でしか食べられないメニューの「あげぱん」です(イベントなどでの販売はあるようですが、ほとんど展開がありません)。

券売機で食券を買って、早速購入。アツアツの揚げたてを、春の陽射しの下でいただきます。

あげぱん。

カレードーナツ。

「作りたて」「揚げたて」という美味しいモノの条件をダブルで満たしている上に、もともとのパンも美味しいわけで、これで美味しくないはずがありません。

揚げパンというと「べっとりした甘さと、ギトギトの油」なんていう印象も強いのですが、ここの「あげぱん」はサクッと軽く、口の中で溶けていくように消えて無くなります。

揚げ物である以上、時間が経てば油っぽさは増すばかり。これは家に持って帰れない、この場所限定の美味しさなのですね。

あっと言う間にふたつのパンを食べ終えて、帰路に着きました。帰りは普通に横浜線の電車を使ったのですが、やっぱり特急は圧倒的に快適なのだということを実感。

さて、次はどこに行こうかな~。

●今回使用した自転車:CHeRO 20(税別55,800円)

リンク: CheRO 20|chero|BRIDGESTONE GREEN LABEL

text&photo_などかず(@nadokazu)

プロフィール:広告会社勤務のWebプロデューサー。2台の自転車を所有し、週末のサイクリングと写真撮影を楽しむ。家族サービスの時間を確保するために、サイクリングは早朝が多いというお父さん。Instagramアカウントはこちら

【BRI-CHAN】

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