たくさん積んでも走りやすい自転車「TOTEBOX」をお買い物で試す

ブリヂストンのTOTEBOX（トートボックス）は、後ろに取り付けられた大きなバスケットが特徴の自転車です。今回はこのTOTEBOXを買い物に使ってみました。

impression & photo_TAKADA Yumi

たくさん積めて載せ降ろしもしやすい

自転車のバスケット（カゴ）といえば、ハンドルの前に取り付けられているのが一般的です。リアキャリアのバスケットは、後から追加していることがほとんど。しかしこのTOTEBOXは、最初からリアキャリアにバスケットが取り付けられています。

最初にTOTEBOXの便利さを感じたのは、実際に買い物をして、駐輪場でバスケットに荷物を入れるとき。バスケット自体がとても大きくて深さも十分にあるので、たくさん積める……というだけではありません。バスケットが低い位置に取り付けられているので、荷物を持ち上げる動作がなく、身長160cmの私でも楽に感じます。

TOTEBOXをよくよく眺めてみると、前輪と後輪の大きさが違います。後輪のほうがひと回り小さくなっているのです。これでバスケットの位置が低くできるのですね。しかも幅広の両足スタンドやハンドルロックが付いているので、荷物を載せたり降ろしたりするときも、自転車がふらつきにくく、安定感があります。

荷物を積んだ状態でも走りやすい

買い物の荷物をたくさん載せた状態でTOTEBOXを走らせると、さすがに重さを感じます。それでも、荷物を後ろの低い位置に積んでいるので、ハンドルが重たくなることはありません。ふつうに走っているときはもちろん、道路のちょっとした段差を乗り越えるときも安心感があります。

ふだん「荷物をたくさん積むとフラついて怖い」と感じている人も、TOTEBOXなら安心なのではないでしょうか。TOTEBOXを見た私の父（自転車店の店長）は、この安心感の理由を「前輪と後輪の大きさを変えているから」と話していました。

きつい登り坂は、「押し歩き」をするのが現実的だと思います。荷物の位置のおかげか、押し歩きのときは重さを感じません（むしろ軽いと感じるほど）。駐輪場で押し歩きをするときにも、便利ではないでしょうか。

TOTEBOXが便利なのは、買い物だけではありません。甥っ子と公園に遊びに行くとき、自分ひとりでは持ち切れないほどの遊び道具を持っていきたがる甥っ子のために、TOTEBOXのバスケットで運んでみましたが、余裕たっぷり。まだまだたくさんのおもちゃを積めそうです。

TOTEBOXは電動アシストではないふつうの自転車としては、荷物をたくさん積めて、しかも載せ降ろしがしやすく、走らせても押し歩いても安定感がある自転車です。丈夫に作られているので軽くはありませんが、それでも実は通学車と同じくらいか、むしろ軽い自転車でもあります。気軽に使えてたくさん積める買い物用の自転車がほしい人には、ぴったりだと思いました。

●今回使用した自転車：TOTEBOX LARGE（税別48,800円）