以前、横浜市内をまっすぐに通っている「横浜水道みち」を辿って、南町田グランベリーパークから野毛山公園までをサイクリングしました。その後編として、今回は南町田グランベリーパークから上流の津久井湖方面へとTB1eを走らせてみたいと思います。
以前の記事はこちら。
とりあえず、今回も境川にかかる「境川水道橋」までやってきました。この水道橋の前後に、まっすぐに緑道が伸びているのが気になった——というのが、そもそもの発端です。
左側が以前走った横浜方面、正面が境川下流方面、右が横浜水道みちの上流である津久井湖方面です。
水道橋のすぐ横にちょっと不自然な空間があって、水道施設であることを感じさせる看板やマンホールなどがあります。そしてその先にあるのが、南町田グランベリーパークに隣接した鶴間公園。
鶴間公園の中にある『水道みち「トロッコ」の歴史』と書かれた、丸い看板。これは横浜水道を造る際に、資材運搬用に作られたトロッコの軌道跡を今に伝える看板です。当時のルートについては、横浜市のWebサイトに説明があります。
明治20(1887)年に、日本最初の近代水道が横浜に誕生しました。 創設時の導水ルートは、水を取入れていた相模川と道志川の合流地点である「三井用水取入所」津久井郡三井村(現 相模原市緑区)から「野毛山浄水場」(現 野毛山配水池)までの約44kmでした。
情報源: 浄水場等の見学 横浜市
5月に掲載した記事は、これを横浜方面にたどったわけです。
今回は「丸い看板」の起点である、津久井湖畔を目指します。
この日はやたら暑いのが出発前から気掛かりだったのですが、そこはブリヂストンの電動アシストクロスバイク「TB1e」のパワーでなんとかしたいと思います。
鶴間公園は東京都町田市ですが、境川を渡った先は神奈川県大和市です。大和市内は「さくらの散歩道」として整備されています。いきなり結構な斜度の丘を越えるのですが、モーターのアシストがあるので問題なし。そして木陰が多いのが助かります。
途中、自転車で通行するには適さないところは、素直に並行する道路を経由して進みました。
土が締まった「いい感じ」の未舗装区間などもありつつ、鶴間公園を出てから最初の看板を発見しました。幸い横浜市のWebサイトで看板の所在地が公開されており、Googleマップにも情報があるので、あたりをつけながら進めば容易に見つけられます。Googleマップ上の位置が違っていることもありますが、まあ、なんとかなるものです。
しばらく進むと相模原市に入り、きれいに整備された遊歩道「水道みち緑道」が続く一方で、木陰は少なくなってしまいました。日陰が少なくて暑いので、夏は水分補給に気をつけたいところ。ところどころにある花壇に癒されますが、とにかく暑い!
小田急江ノ島線を越えた先に、ふたつ目の看板がありました。前後の水道みちには駐輪場が整備されていて、水道用地が有効に活用されているのがわかります。ちなみに公園の名前は「相模原水道遊園地」で、水道みち上にはこういった「●●水道遊園地」がいくつかあります。
ちなみに、相模原市内には横浜水道みち以外にも用水路跡などを活用した緑道が複数あって、横浜水道みちと交わっていることもあります。そういった場所では、間違って別の緑道に進んでしまわないように注意しましょう。
しばらく進むと、行き止まりになってしまいました。はて?と思ったものの、すぐに思い出しました。この先、米軍の住宅でした。相模原は戦前に軍都として整備され、終戦後には米軍に接収されたところが多いのです。
しかたないので、大きく迂回しました。迂回した側から米軍住宅のほうを撮ったのが、上の写真です。
協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社