ブリヂストンのスポーツバイクブランド「ANCHOR(アンカー)」から、2024年モデルが発表されました。今回はそのラインナップを一気に紹介したいと思います。
「RACING LINE」と「ACTIVE LINE」
各モデルに触れる前に、ANCHORの大まかなラインナップ構成を紹介しましょう。ANCHORの自転車は、そのコンセプトにより「RACING LINE」と「ACTIVE LINE」の2種類に大別されます。
RACING LINEは文字どおり、レースの世界での勝利を目指すためのラインナップです。トラック競技向けのトラックレーサーは、オリンピックや世界選手権などの国際大会で活躍。そして、トラックレーサーの開発で培ったノウハウを存分に注いだ、ロードバイクが用意されています。
ACTIVE LINEは、サイクリングを楽しむためのラインナップです。ロードバイクとクロスバイクがあり、ただ速く走るだけではなく、遠くまで楽しくサイクリングするための自転車になっています。
キーテクノロジー「PROFORMAT」
現在のANCHORを特徴づけているのが、高度な解析とシミュレーションにより自転車の推進力を最大化する「PROFORMAT(プロフォーマット)」です。
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ブリヂストンの基盤技術部門がもつ精密な解析技術により理想的な形状を導くシミュレーション、研究施設「カーボンラボ」によるスピーディーな試作、そして風洞実験やプロ選手の実走によるインプレ等による計測——このような工程を繰り返すことで、理想的なスポーツ自転車を生み出しています。
それでは、2024年モデルを紹介していきましょう。
RACING LINE 2024年モデル
まずは、トラックレーサーから。
TS9 FRAME:短距離レース向けトラックバイク
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公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)との共同開発により生まれた、短距離のトラック競技向けレーサーです。選手の大パワーを受け止める設計。先の東京2020オリンピックで選手に供給されました。
フレームセット:726,000円(税込)
※トラック競技専用
TE9:中距離レース向けトラックバイク
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TS9同様に、公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)との共同開発により生まれた、トラック競技向けレーサーです。こちらは中距離レース向けで、空力を重視した設計となっているのが特徴。先の東京2020オリンピックで選手に供給されました。
フレームセット:726,000円(税込)
※トラック競技専用
RP9:トラックバイクの遺伝子を受け継ぐオールランドなロードバイク
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ANCHORがトラックバイクの開発で蓄積したテクノロジーを、余すことなく注入したロードレーシングモデルが「RP9」です。エアロ性能を重視しつつ、空力・剛性・重量の最適なバランスを追求することでオールラウンドな性能を実現。さらには整備性に配慮した専用のケーブル内装ステムや、シートポストを抜けば外せるシマノDi2のバッテリーなど、細かい配慮もなされています。
フレームセット:550,000円(税込)
DURA-ACE MODEL:1,342,000円(税込)
ULTEGRA MODEL:841,500円(税込)
RP8:RP9の設計を受け継ぎワイヤー引きコンポーネントにも対応
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RP9と同一の形状で、カーボンの素材を変えることで手が届きやすい価格を実現。コンポーネントはDi2にも機械式にも対応しています。RPシリーズの高い性能を手頃に味わえるレースバイクです。
フレームセット:330,000円(税込)
105 Di2 MODEL:572,000円(税込)
105 MODEL:451,000円(税込)
ACTIVE LINE 2024年モデル
RL8D:ロングライドが得意なカーボンディスクロード
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PROFORMATによる開発で推進力を犠牲にすることなくロングライドでの快適性を確保した、カーボンフレームのロードバイクです。ANCHORが受け継いできた走りの性能がしっかり注入されていながらも、しなやかな走りが体感できる、稀有なモデルといえます。
フレームセット:225,500円(税込)
105 Di2 MODEL:462,000円(税込)
105 MODEL:352,000円(税込)
RL6D:じてんしゃアソビの良き相棒
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RLシリーズの性能をアルミフレームで再現した、アルミフレームのロングライド向けモデルです。カーボンフレームのRL8Dとは異なり、太めのタイヤを標準装備し、ダウンチューブの下側にもボトルケージ台座が用意されるなど、ANCHORのロードバイクの中では随一の多用途性があります。
105 MODEL:264,000円(税込)
TIAGRA MODEL:214,500円(税込)
SORA MODEL:176,000円(税込)
RL3:扱いやすい入門ロードバイクの決定版
ANCHORのロードバイクが誇る走りの性能を、リーズナブルに楽しめるロードバイクです。
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ドロップハンドルモデルは、補助ブレーキレバーを備えているのでビギナーでも安心してロードバイクデビューができるでしょう。
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さらに、もっととっつきやすいフラットハンドルモデルも用意。好みに応じて選ぶことができます。
リムブレーキ仕様で、自転車をもって公共交通機関で移動する「輪行」がやりやすいのも魅力です。
RL3 DROP:112,000円(税込)
RL3 FLAT:104,000円(税込)
関連記事:
RL1:スポーティな走りが魅力のディスクブレーキ搭載クロスバイク
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ANCHORのスピリットと性能を、日常生活の中でも体感できるように落とし込んだ、ランナップ中唯一のクロスバイクです。クロスバイクとしてはスポーツ性能に振った作りながら、ライト/スタンド/ワイヤーロックを標準装備し、すぐに使えるのが魅力です。油圧ディスクブレーキ仕様と、機械式ディスクブレーキ仕様があります。
油圧式ディスクブレーキ仕様:80,000円(税込)
機械式ディスクブレーキ仕様:77,000円(税込)
※3年間盗難補償付き
以上、ANCHORの2024年モデルを一気に紹介しましたが、皆さんが気になるモデルはありましたか?
個人的にはRP8が気になる一方で、気軽に輪行するためのロードバイクとしてRL3もいいなと思っています。
text_SUGAI Gen(CyclingEX)、photo_ブリヂストンサイクル
協力・協賛:ブリヂストンサイクル株式会社